Archive | 2019
Active Inflammation Imaging with Somatostatin Receptor Scintigraphy in Patients with Cardiac Sarcoidosis
Abstract
55 日サ会誌 2019, 39(1) はじめに ソマトスタチン受容体シンチグラフィー(SRS: somatostatin receptor scintigraphy)は神経内分泌腫瘍(NET: neuroendocrine tumor)の診断として用いられている.ソ マトスタチンは受容体により細胞内に取り込まれるが,そ の受容体には5種類のsubtypeがある(SSTR: somatostatin receptor 1~5)1).膵臓や消化管などのNETの細胞膜には SSTR2,3,5が発現している.サルコイドーシスは肉芽腫 病変のマクロファージがSSTR1,2を発現する2,3).そのた め,視覚的な評価が可能で,67Gaシンチグラフィー検査よ りも診断率が高いと報告されている3,4).また心筋細胞は SSTRを発現しないため心臓への生理的集積がなく,18FFDG PET(18F-fluorodeoxyglucose positron emission computed tomography)検査と異なり,食事制限(24時 間絶食,低炭水化物食)が不要である.