Fumisaburo Tokita
Shinshu University
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Publication
Featured researches published by Fumisaburo Tokita.
Journal of home economics | 1983
Tetsuo Ishida; Fumisaburo Tokita
In order to evaluate some chemical and antigenic properties of ƒ¿-lactalbumin (ƒ¿-La) by the treatment with various proteases, the present study was carried out. After the treatment of ƒ¿-La with pepsin for 2 hr, ƒ¿-La was fractionated by Sephadex G-50 column chromatography and the fractions A-D were obtained. Polyacrylamide gel electrophoregrams were extremely resemble between native ƒ¿-La and B-fraction, but they were remarkably different from the electrophoregram of A-fraction. The molecular weight of A-fraction was greater than that of native ƒ¿-La, whereas the antigenic activity of A-fraction was 10-25% of the antigenic activity of native a-La. By the treatment with trypsin and chymotrypsin for 2 hr, a-e and a-e fractions were obtained, respectively. Antigenic activity of a-fraction was equal to that of native a-La, but a-fraction was 50% of the native ƒ¿-La in its antigenic activity.
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1982
Hajime Otani; Fumisaburo Tokita
β-ラクトグロブリンとラクトースの褐変反応物(Lac-β-Lg)の抗原構造についての知見を得る目的で,Lac-β-LgのS-カルボキシメチル(SCM)化および臭化シァン(CN Br)による断片化を行ない,得られた修飾(或いは断片化)Lac-β-Lgと抗Lac-β-Lg血清との反応性を調べた.β-ラクトグロブリン(β-Lg)およびLac-β-LgはSCM化することにより抗β-Lg血清との反応性を失なうが,抗Lac-β-Lg血清との反応性は維持していることが免疫電気泳動により認められた.一方,それらSCMβ-LgおよびSCM Lac-β-LgにCN Brを作用させ,Sephadex G-100でゲル濾過を行なうと,共に4分画された.これらの画分のうち,未処理β-Lgよりも低分子の2画分について抗Lac-β-Lg血清との反応性を受動性皮アナフィラキシー抑制反応で調べると,両タンパク質より得られた2画分共に反応性が認められ,それら抗原活性ペプチドの1つにはβ-Lgの一次構造においてN末端より数えて25番目から107番目のペプチドと同定された.なお,SCM β-LgおよびSCM Lac-β-LgをCNBr理して得られたペプチドには抗β-Lg血清と反応するペプチドはなかった.以上の結果より,天然β-Lgの抗原決定基はβ-Lg分子のSCM化やCNBr理により完全に破壊されるが,Lac-β-Lgの抗原決定基にはそれらの処理による影響を受けないものが存在することが確認された.また,SCM Lac-β-LgだけでなくSCMβ-Lgより得られたペプチドも抗Lac-β-Lg血清と反応することから,Lac-β-Lgの調製に用いた加熱によりβ-Lg分子に高次構造の変化(すなわち熱変性)が生じて形成された一次構造依存型の抗原決定基がLac-β-Lgには存在しているものと思われる。
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1980
Hajime Otani; Fumisaburo Tokita
加熱過程におけるβ-ラクトグロブリン(β-Lg)の抗原性の変化におよぼす乳糖の役割について,特に,β-Lgの天然抗原性の低下に対する乳糖の抑制性および乳糖との加熱β-Lgの二次的抗原決定基の発現性の二点から検討した.その結果は以下のとおり要約される.1. 加熱の初期段階に,β-Lgと乳糖の間で熱凝集しにくいメイラード反応物が生成し,β-Lgの熱凝集が遅延することにより,天然抗原性の低下が抑制されることが認められた.2. メイラード反応生成物(Lac-β-Lg)を家兎に免疫すると,β-Lgの天然抗原決定基に対する抗体に加えて,Lac-β-Lgとのみ反応する抗体が生産されることが認められた.以上の結果から,乳糖存在下におけるβ-Lgの加熱では,その天然抗原性の低下は抑制され,且つ,二次的抗原決定基が形成されることが明らかになった.
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1968
Fumisaburo Tokita; Fujio Takahashi
牛乳蛋白質を種々の条件で加熱処理した場合の変化を免疫電気泳動法,殿粉ゲル電気泳動法,DEAE-セルロースカラムクロマトグラフィーおよびその他の方法を組合せて検討した.試料としては牛脱脂乳および酸カゼインを,また抗体としては抗牛脱脂乳および抗牛乳全カゼイン家兎血清を用いた、その結果は次の通りである.1. 脱脂乳を加熱して免疫電気泳動法でしらべると,免疫グロブリンは70°C 30分,α-ラクトアルブミンおよびβ-ラクトグロプリンは90°C 30分の加熱でそれぞれ抗原性を消失した.一方,α-カゼイン,β-カゼインはこれらの乳清蛋白質に比べ加熱に対して安定な蛋白質であることを確認した.2. 高温加熱(85~135°C,各30分)カゼインのクロマトグラムの変化は115°Cより認められ,全画分が低NaCl濃度溶出画分に移行した.この変化は加熱温度の上昇にともない一層顕著となった.免疫電気泳動図においても115°Cで沈降線の両端が分枝し,125°Cでは沈降線が増加し,さらに135°C加熱で大部分の沈降線は消失した.以上の変化は殿粉ゲル電気泳動図において移動帯の拡散として認められた.なお,紫外線吸収スペクルトにおいては加熱温度の上昇にともない250mμおよび305mμ付近の吸収が顕著に増加した.3. カゼインの低温加熱の場合(55-80°C, 72-216時間),55°C 216時間,70°C 72時間までは殆んどその変化を認めないが,それ以上の温度上昇および保持時間の延長により高温で30分間加熱の場合と類似の変化を示した.また,紫外線吸収スペクトルにおいても同様であった.しかし,乳糖共存カゼインでは280mμの吸収ピークが265mμへ移動したことが1つの特徴として認められた.
Agricultural and biological chemistry | 1985
Hajime Otani; Takashi Uchio; Fumisaburo Tokita
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1982
Hajime Otan; Fumisaburo Tokita
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1968
Fumisaburo Tokita; Akiyoshi Hosono
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1985
Hajime Otani; So-ichiro Morita; Fumisaburo Tokita
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1970
Akiyoshi Hosono; Fumisaburo Tokita
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1972
Fumisaburo Tokita; Akiyoshi Hosono