Hisatake Narasaki

Determination of Dalapon in Water Samples by Liquid Chromatography/Mass Spectrometry Using Solvent Extraction

純水，水道水及び河川水に100 ngのダラポン（2,2-ジクロロプロピオン酸）を添加して負イオンモードのエレクトロスプレーイオン化液体クロマトグラフィー/質量分析法により回収率を測定した．50 mlの試料水に15 gの食塩と硫酸（1＋1）3 mlを加えて，3 mlのメチルt -ブチルエーテル（MTBE）に抽出し，MTBE相を1 mlに濃縮して定量した．回収率は67～101％ であり，検量線における検出限界はm/z 141及び105においてそれぞれ2.1及び3.8 ng ml－1であり，目標値の1/100まで定量することができた．

Studies on the combustion of polyethylene in an oxygen bomb

酸素ボンブ法による化学分析に関する基礎的研究として, ポリエチレンを試料として, (1) 燃焼の前後におけるボンブ内のガスの組成の変化, および (2) 燃焼の際に生成する硝酸および亜硝酸の定量を行ない, 種々の化学的考察により, 次のような結果を得た.(1) ガスの分析値と計算値とはかなりよい一致をみた.(2) 1回につき, ボンブ内に平均約80mgの硝酸イオンと約3mgの亜硝酸イオンとが生成する.ボンブ内の空気を排気すると, 両イオンは約5分の1に減少する.(3) ボンブ内に生成する両イオンの主要な源は, ボンブ内に最初に存在する大気圧の空気中の窒素である.(4) 最初に存在する窒素に対して両イオンが生成する割合は約5モル%であり, また両イオンに対して亜硝酸イオンが生成する割合は4～5モル%である.