Hisayoshi Iwata

Nutritive Value of Biscuits Containing Petroleum Yeast

Five kinds of hard biscuits, containing 0-7.2% of the petroleum yeast and other materials such as wheat flour, margarine enriched with vitamin A and D, sugar, common salt and calcium carbonate were prepared. Feeding experiment of young albino rats fed on these biscuits was carried on. The growth ratio and feed efficiency of each group of animals have increased parallel with the content of the yeast. The digestibility coefficient of each biscuit was determined by using albino rats. About 97% of the organic matter and 86% of the protein in the biscuits containing 7.2% of the yeast were digested.

Nutritional Studies on the Utilization of Distiller's Stillage. Part I

(1) 糖蜜を原料としたブタノール発酵蒸溜残液の不溶部乾燥物について,一般成分,ビタミン組成,窒素の形態分布,アミノ酸組成,消化率および栄養効果などについて研究した. (2) 製品は粗蛋白質を約50%含み,そのほとんどは純蛋白質であった.その蛋白質のアミノ酸組成を分析してトルラ酵母蛋白質についての文献値と比べた結果,アルギニン,ヒスチジン,リジン,メチオニン,フェニルアラニンなどが多く,栄養学的にすぐれた蛋白質であることを認めた. (3) 蛋白質の消化率はしろねずみで約70%,いえうさぎで約75%であり,製品中の可消化蛋白質含量は約35%で油粕類に近いものであった. (4) ビタミン類はB1 0.5, B2 30, B6 45,ニコチン酸20,パントテン酸51,ビオチン1.0,イノシトール3,000各γ/gを含んでいた. (5) 栄養学的にほぼ完全な基本飼料を作り,これに3, 5, 10%配合して,ひなを飼育した結果3～5%の配合が最もよく,成長促進および飼料効率の増大することが確かめられた.これらのことからBDI中にいわゆるUGFの存在することを推定した.

Digestion and Utilization of Fibrous Materials

(1) セルローズは細菌分解によつてセロビオースを生ずることが明かにされているので,別に純セロビオースを製造し,その吸収利用について研究し,次のような結果を得た. (2) 高等動物の胃腸にはセロビアーゼは存在せず,牛の前胃左大腸に若干の存在を認めたがこれは微生物に原因するものと考えた. (3) 絶食白鼠の胃内にセロビオース1gを注入した後解体して消化管内の糖を定量した結果約10時聞後には殆んど全部吸収されていた.これに対してマルトース注入の場合には数時間で既に全都吸収されていた. (4) セロビオース給与鼠の尿糖は僅少であつたが,マルトース給与の場合よりはやや多かつた. (5) 血糖はセロビオース給与後9時間で最高値に達し,166mg.%の例を認めたが,マルトース給与の場合には血糖の増加は僅少であつた. (6) 絶食鼠の胃内にセロビオースを注入した後体内グリコーゲンの蓄積を測定した結果,数時間後明かに増加し13時間頃から著しく多くなることを認めた.これに対してマルトース給与の場合には数時間後にグリコーゲン蓄積量が多くなりその後は少くなることを認めた.