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Featured researches published by Koji Uenishi.
Hiroshima studies in language and language education | 2017
Koji Uenishi
本研究は,英語ライティング授業とライティングプロセスに関する大学生の情意面を調査した。特に,ライティング授業へリスニング教材の導入することの効果やライティング授業の楽しさに焦点を当てている。ライティング力の改善に向けた一方法としてリスニングを使用する実践研究行うことは,ライティング授業で有用な興味深い題材を開拓し,学習者に英語で表現させるために効果的な方法であるという期待であった。 Swain のOutput Hypothesisでは,理解可能なインプットが第2言語習得には必要な条件であるが,アウトプットが重要な役割を果たすうえで,それ自体では不十分であると述べられている。インプットがアウトプットになる過程において,学習者がスムーズに自己表現ができるためには適切なインプットが要求される。それ故,この実践研究では,学習者がまずリスニングを通して話題に関連あるダイアログを使って学び,必要な語彙や英語表現を習得する。それから実際にライティング活動を行った。 その結果,ライティング授業の学習者の情意面に関しては,80%以上の学習者がこの方法を好意的にとらえ,ライティングの改善に効果があったと述べている。また,このリスニングを通したライティング手法は,英語力の各要素(語彙・リスニング・英語表現)に対する学習者の認識と強い相関がある結果が出た。
Hiroshima studies in language and language education | 2017
Koji Uenishi; Tatsuya Sakaue; Joe Lauer; Walter Davies; Peter Howell; Jaime Selwood; Katherine Song; Mitsuhiro Morita; Shusaku Kida
この論文は,大学1年生の英語スピーキング力及びライティング力向上に向けた新しいプログラムの組織や評価等について述べたものである。そのプログラムは,英語コミュニケーションのための広大プログラム(通称HiSPEC)と呼ばれ,優れた英語コミュニケーション能力を有する日本のリーダーを創生する,「スーパー・グローバル大学」の一環である。ここでは,HiSPECの前半,つまりスピーキング力を中心とした内容とTOEICスピーキングテストに焦点を当てている。 入学試験時で各学部の最も英語力の高い学生約15人を1クラスに充当した。これら非英語専攻の学生は,前期セメスターに週1回外国人講師の指導を受けた。TOEICスピーキングテストは,前期始め近くとその10週間後に受けている。 その結果,学生のTOEICスピーキングテストにおける英語力は,全体的に2つのテスト間では向上していたが,統計上の有意差はなかった。アンケートを見てみると,授業は楽しく,そのおかげで英会話力を向上しようという動機づけになった,と学生は強く述べている。また外国人講師は,テスト結果では意義深いほどの向上は見られなかったが,少人数クラスは学生の英語スピーキング力とその動機づけに良い効果をもたらしたと報告している。しかし,TOEICスピーキングテストを使用する妥当性に疑問を投げかけ,十分なスピーキング力の向上を見るには指導期間が短いという懸念を示す講師もいた。
Hiroshima studies in language and language education | 2016
Koji Uenishi
本研究は,日本人大学生の英語学習に対する内的動機づけを調査したものである。その中には,学習者の情意的側面である英語学習への有用感や楽しさなどを含んでいる。内的動機づけは学習者が英語学習に興味を持ち,英語話者とコミュニケーションを取りたいということに大きくかかわるものである。Hamada (2011) は,学習者の学習意欲を高める効果的な方法としていくつか紹介している。その方法の一つに,教師の独自性というものが挙げられている。それは教師の独自の考えで学習者に題材を提示するもの,例えば海外体験談や世界ニュースのクイズなどである。筆者は教師の独自性に着目し,自ら作成したテキストを使用し,それを基に学習者の動機づけを高める試みを行った。とりわけ,英語を専攻としない学生が教師独自の教材をどの程度好ましく受け入れられるのか,また学生の動機づけと独自教材導入の関連性はあるのかなどに焦点を当ててみた。 まず,英語非専攻の学生に関して,セメスター開始時と終了時に学習者の情意面に関わるアンケートデータを収集し,それらを比較・検討した。その結果,英語非専攻の学生は「英語力の向上」「授業内容の理解」「教材内容」の点で,事前と事後で統計的な有意差があった。とりわけ,最後の「教材内容」に関しては,海外旅行体験談に強く興味を持ち,もっと読みたいと思う意識の向上が見られた。また,教材内容と英語学習意識の関連性に関して検討してみると,「英語力向上に対する意識」「授業内容の理解」「将来へ向けた英語学習意識」「英語でのやり取り」に関して,「教材内容」との間にはかなりの相関があった。
Hiroshima studies in language and language education | 2015
Koji Uenishi
本論文は,ソフトウエアAudacityを使用して,大学生のスピーキング力や英語を話す姿勢に対する一分間即興スピーキングの影響を調査・研究したものである。このソフトウエアを使用することによって,学習者自身がスピーキング実践後に自らの英語力を自省し,次の即興スピーキングパフォーマンスに向けて更なる練習及び準備をしていくことに繋がることが期待される。リサーチの質問内容は,スピーキング力と情意面に関する内容である。また自由記述によって,その時のパフォーマンスを更に自省して,次回のスピーキングに生かすようにしている。今回の研究では,最初と最後のデータ結果を比較して分析・検討を行った。 その結果,以下の点が明らかになった。まず,Audacityの使用によって,学習者のスピーキング力や英語を話す姿勢に対して改善が見られた。とりわけ,全体的に文法力,流暢さ,内容の点で学習者の意識に改善が見られた。同様に,話すことに対する自信やスピーキング力に対しても学習者の意識は向上している。数量的分析の見地から見ると,語彙数や節数に関しても最初に行ったスピーキングパフォーマンスに比べて両方とも,最後の数値が格段に増加し,どちらも効果量大という結果(1%で有意差有)となっている。今回の研究を見る限り,Audacityを使用したスピーキングパフォーマンスの実践は,学習者の英語スピーキング力向上に大きく貢献していると考えられる。
Hiroshima studies in language and language education | 2018
Shusaku Kida; Kazumichi Enokida; Koji Uenishi; Kunihiro Kusanagi; Tatsuya Sakaue; Fuyuko Takita; Keiso Tatsukawa; Mitsuhiro Morita; Lisa Yoshikawa
Journal of Pan-Pacific Association of Applied Linguistics | 2015
Masaki Akase; Koji Uenishi
Hiroshima studies in language and language education | 2014
Koji Uenishi
摂大人文科学 | 2010
Koji Uenishi; Masaki Akase
Archive | 2010
Charles McHugh; Koji Uenishi; Liping Li
SJEE | 2009
Koji Uenishi