Mitsuo Kiboku

Optimum pH ranges for the complete precipitation of a few rare earths and photometric determination of cerium with tannic acid

ランタン,セリウムおよびネオジムのタンニン酸による沈殿の完全沈殿pH範囲を求めた結果,いずれもpH6.4～10.8の範囲で定量的に沈殿する.また微量のセリウムはタンニン酸によって呈色し,420mμに極大吸収があり,1.8～10.6γ/mlのセリウムを定量することができ,ランタン,ネオジムと共存するセリウムの定量をおこなった.

Optimum pH ranges for the complete precipitation of copper and tin groups with tannic acid

タンニン酸による銅属(Cu2+,Ag+,Au3+)およびスズ属(As3+,Sn2+,Sb3+およびBi3+)の沈殿の完全沈殿pH範囲を求めた結果,Cu2+ pH4.5～10.6,Ag+ pH8.0～9.3,Au3+ pH4.2～9.5,クエン酸を加えたものはCu2+ pH8.0～10.6,Ag+ pH7.6～9.2,Au3+ pH4.4～9.5の範囲で定量的に沈殿する.またAs3+はPH7.0～8.2,Sn2+ pH1.7～9.4,Sb3+ pH2.5～9.8,Bi3+pH>4.8で完全沈殿し,これらの沈殿pH範囲の差を利用し,Sn-BiはpH>11.4,Sb-BiはpH>11.6,As-BiはpH4.5～5.0,pH>9.5,As-SbはpH3.0～5.0,9.2～9.8,As-SnはpH1.8～4.8,9.2～9.6の範囲でそれぞれ分離定量することができる.