Satoshi Nakagawa

Tyr-phosphorylation signals translocate RIN3, the small GTPase Rab5-GEF, to early endocytic vesicles

The small GTPase Rab5 plays a key role in early endocytic pathway, and its activation requires guanine-nucleotide exchange factors (GEFs). Rab5-GEFs share a conserved VPS9 domain for the GEF action, and RIN3 containing additional domains, such as Src-homology 2, RIN-family homology (RH), and Ras-association (RA), was identified as a new Rab5-GEF. However, precise functions of the additional domains and the activation mechanism of RIN3 remain unknown. Here, we found tyrosine-phosphorylation signals are involved in the Rab5-GEF activation. Treatment of HeLa cells with pervanadate translocates RIN3 from cytoplasm to the Rab5-positive vesicles. This RIN3 translocation was applied to various mutants lacking each domain of RIN3. Our present results suggest that a Ras GTPase(s) activated by tyrosine-phosphorylation signals interacts with the inhibitory RA domain, resulting in an active conformation of RIN3 as a Rab5-GEF and that RIN-unique RH domain constitutes a Rab5-binding region for the progress of GEF action.

3205 A framework for evaluating kansei quality of product texture considering with multi-modal sensations

In the design of product texture, it is important for a designer to grasp the difference of user’s affective characteristics between single-modal sensations and multi-modal one. Customers’ emotional responses may differ depending on visual, touch and their combination. In this paper, we propose an evaluation framework to visualize the difference of kansei structure towards product texture between different modalities. In the method, we apply the simultaneous relationship analysis and ISM (Interpretive Structure Model) to structure words for evaluating texture’s kansei. The framework considers actions for evaluating touch i.e. haptics and affordances towards texture. To demonstrate the effectiveness of the framework, we conducted a sensory evaluation experiment using plastic texture samples and cylindrical shapes having different textures as case studies. Key Word: Multi-modal sensation, texture evaluation, kansei (emotional) quality, haptics. 1.はじめに 2.1 評価手法のフレームワーク 2.1 オノマトペの導入 製品表面のテクスチャは,感性品質を決める重要な要素であ る.テクスチャを扱う設計者やデザイナの感覚のみに依らず, テクスチャの選定あるいは設計するための定量的な評価指標 が求められている.これに対し,従来様々な感性評価手法が提 案されている.これらの評価法は,単一感覚(たとえば,視覚, あるいは触覚のみ)における受動知覚を前提とした評価法が主 である[注 1]. テクスチャに対する評価語として,形式表現語の形容詞およ び形容詞と比べより感覚に近いとされる感覚表現語の擬音語 および擬態語(以下, オノマトペ)を評価語として導入する. 2.2 同時関係分析による評価語間の関係の定量化とISMによ る関係の構造化 評価語間の関係分析の方法として,同時関係分析を用いる. 同時関係分析は,「同じ刺激について,“同時に”申告された言 葉の間には,“なんらかの”因果関係や相関がある」[注 2]とい う仮説に基づく.すべての刺激に対して評価語 A が回答される 確率を P(A),評価語 A が回答された条件下で評価語 B が回答 される確率を P(B|A)とする.このとき,「A ならば B」(A→B) の関係の確からしさを評価する指標として,同時関係係数rA →Bが以下の式(1)で定義される. しかし,製品におけるテクスチャは,対象や状況に応じて, 図1に示すように視覚や触覚などの複数の感覚(以下,複合感 覚)を介して知覚される.また,触覚でテクスチャを知覚する 際には,テクスチャに対する能動的な行為(能動的知覚: haptics)が影響すると考えられる. 本研究では,異なる感覚モダリティ条件(特に,視覚のみ, 触覚のみ,および視覚と触覚の複合感覚)および異なる行為に おける感性評価時の言葉の意味構造を抽出・可視化し,各感覚 モダリティ条件における感性の差異を明らかにする評価手法 を提案する.テクスチャに対する手指の触覚を用いた知覚動作 を,テクスチャをなぞる動作(以下,なぞり動作)とテクスチャ を有する物体を把持する動作(以下,把持動作)の 2 つに分類 し,提案する手法を以下の感性評価に適用する.すなわち,プ ラスチックシボサンプルを用いたなぞり動作,およびテクスチ ャを有する円筒形容器の把持動作にもとづく評価に適用する. さらに,評価対象への能動的な行為が,複合感覚の感性評価に 与える影響についても考察する. ) ( ) 0 , ) ( ) | ( max( B A B P A B P r B A ≠ − = → (1) 同時関係分析より求められた評価語間の関係性を構造化す る方法として,ISM(Interpretive Structure Model)を用いる.ISM は,要素間の複雑な関係性から階層構造を数学的に抽出する方 法である.同時関係係数rA→B に閾値を設け,操作して得られ た評価語語句間の関係を ISM によって,階層的に構造化・可 視化する. 3.評価実験による提案評価手法の有効性の検証 3.1 異なる感覚モダリティ条件下における評価語の意味構 造の差異(なぞり動作をケーススタディとして) 異なる感覚モダリティ条件下における評価語の意味構造の 差異を明らかにするため,以下の評価実験を行った.三名のプ ロダクトデザイナを被験者として,異なる感覚モダリティ条件 下(指の触覚のみ,および視覚と触覚の複合感覚)で,シボサ ンプルを知覚させ,その印象をそれぞれの条件下で評価させる. 評価語は,予め用意した形容詞・オノマトペの中からの選択, させ該当しない場合は自由回答を許した.各サンプルについて, 評価語は複数回答させる.実験の結果,各感覚モダリティ条件 下での評価語の意味構造は図 2 のように示された.視覚のみの 条件下(図2上)では「肌触りがよい」の説明語が「スルスル」 であるのに対し,複合感覚の場合には,「シャッシャ」と変化 していることがわかる.また,複合感覚の条件下での「スルス ル」は,「ザラザラ」の文脈となっている.この様に,本手法 を用いることで,異なる感覚モダリティ条件下間での評価語の 意味構造の変化を可視化し,把握することが可能となる. 図1 テクスチャの質感評価と複合感覚