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Publication
Featured researches published by Tetsuo Yamaguchi.
Nippon Kagaku Kaishi | 1959
Tetsuo Yamaguchi
ピッチコークスの熱膨張係数αは原料となるピッチの銘柄だけでは必ずしも決らず,同じ銘柄のピッチを原料としていながら,国産ピッチコークスの社別によりαが異なっている。この原因を調べるために最初中ピッチを実験室で空気蒸留で硬ピッチとし,これより徐熱でつくったコークスについて調べたが,この処理によるコークスのαの変化は見られなかった。次に八幡ピッチより種々の加熱速度でコークスをつくり,そのαを調べた。徐熱すると出来たコークスのαは焼成値で1.2×10-6/℃の低い値となるが,急熱するとαは2.5×10-6/℃まで上昇し,ピッチコークスのαが異なる原因の一つとして炭化時の加熱速度の影響のあることがわかった。これは前報において述べたように,ピッチ中のビチューメン質が,徐熱炭化の場合には籠目構造を形成し,コークスのαが低くなるが,急熱の場合にはこの構造の形成が不完全となり,またビチューメン質自身の炭化率が低下して,できたコークス中で遊離炭素に対して,ビチューメン質の炭化部分が不足し,籠目構造の形成が困難となることによるものと想像される。
Nippon Kagaku Kaishi | 1959
Tetsuo Yamaguchi
ピッチコークスの熱膨張係数αの大小がいかなる原因によるものかを現象的に調べるために,製鉄所,化学工業およびガス会社の各社のピッチ1kgを同一徐熱炭化条件でコークスに焼成し,その1200℃焼成処理試料のαを調べた。できたコークスのαは1.0~3.5×10-6/℃と3倍以上の大きな差異があり,遊離炭素の少ない八幡ピッチ,広畑ピッチよりつくったコークスめαが低く,気泡壁には縞模様が明瞭に見られた。また遊離炭素の多いものではαは大となり縞が消失していた。前報においてピッチ中のビチューメン質が炭化する際,縞模様に相当する籠目構造をつくり,このために縞の見えるコークスのαは低いのであろうことを述べた。ピッチ中の遊離炭素はこのような縞模様を炭化時につくらないので,遊離炭素の多いピッチではピチゴーメン質が不足しできて縞模様をつくり難くなり,したがって,このピッチよりつくっえコークスのαが高くなるのであろうことを述べる。
Nippon Kagaku Kaishi | 1960
Tetsuo Yamaguchi
Nippon Kagaku Kaishi | 1960
Tetsuo Yamaguchi
Nippon Kagaku Kaishi | 1960
Tetsuo Yamaguchi
Nippon Kagaku Kaishi | 1960
Tetsuo Yamaguchi
Nippon Kagaku Kaishi | 1960
Tetsuo Yamaguchi
Nippon Kagaku Kaishi | 1960
Tetsuo Yamaguchi
Nippon Kagaku Kaishi | 1959
Tetsuo Yamaguchi
Nippon Kagaku Kaishi | 1959
Tetsuo Yamaguchi