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Dive into the research topics where Toshihisa Asano is active.

Publication


Featured researches published by Toshihisa Asano.


E-journal GEO | 2013

Residents and Environmental Conservation of the Upo Wetlands Ramsar Site, Republic of Korea

Toshihisa Asano; Doo-Chul Kim; Yukihiro Hirai; Yuichi Kagawa; Tatsuya Ito

本稿では,韓国で2番目にラムサール登録されたウポ沼について,登録までの経緯とその後の取り組みをまと め,沼周辺住民がそうした状況をどのように受け止めているのかを明らかにした.ラムサール登録されるまでの過 程や,その後のトキの保護増殖事業の受け入れなどの過程において,ウポ沼の保全は,基本的にトップダウンで進 められている.また,湿地管理の姿勢として,「共生」志向というよりは「棲み分け」型の空間管理を志向し,生 態学的な価値観や方法論が優先されている.このような状況に対して,住民は不満を感じている.湿地の重要さや 保護の必要性への理解はあるものの,ラムサール登録されて観光客が年間80万人も訪れるようになっているにも 関わらず,利益が住民に還元されていないという不満がある.ウポ沼の自然は景観としても美しく,わずか231 ha ほどの沼に年間80万人もの観光客が訪れ,観光ポテンシャルは高い.湿地の環境をどう利用するかが考慮され, 地元住民を意識した利益還元や利益配分の仕組みをつくっていくことが課題であろう.


E-journal GEO | 2013

ラムサール条約湿地・ウポ沼(大韓民国)の環境保全と住民

Toshihisa Asano; Doo-Chul Kim; Yukihiro Hirai; Yuichi Kagawa; Tatsuya Ito

本稿では,韓国で2番目にラムサール登録されたウポ沼について,登録までの経緯とその後の取り組みをまと め,沼周辺住民がそうした状況をどのように受け止めているのかを明らかにした.ラムサール登録されるまでの過 程や,その後のトキの保護増殖事業の受け入れなどの過程において,ウポ沼の保全は,基本的にトップダウンで進 められている.また,湿地管理の姿勢として,「共生」志向というよりは「棲み分け」型の空間管理を志向し,生 態学的な価値観や方法論が優先されている.このような状況に対して,住民は不満を感じている.湿地の重要さや 保護の必要性への理解はあるものの,ラムサール登録されて観光客が年間80万人も訪れるようになっているにも 関わらず,利益が住民に還元されていないという不満がある.ウポ沼の自然は景観としても美しく,わずか231 ha ほどの沼に年間80万人もの観光客が訪れ,観光ポテンシャルは高い.湿地の環境をどう利用するかが考慮され, 地元住民を意識した利益還元や利益配分の仕組みをつくっていくことが課題であろう.


Bulletin of the Hiroshima University Museum | 2012

ラムサール条約湿地「蕪栗沼及び周辺水田」の保全と活用

Toshihisa Asano; Shosaku Mitsutake; Kenjiro Hayashi; Takaaki Enomoto

日本のラムサールサイトの中で水田を積極的に対象にした最初の事例である「蕪栗沼及び周辺水田」では,関係者間の対立や理解を重ね,ガン・カモ類と農業との共生をめざす地域づくりが進められている。本稿では,それに対する東日本大震災前後の当地での取り組みについて関係者への聞き取り調査の結果をまとめ,ラムサール条約湿地におけるワイズユース(賢明な利用)が抱える問題・課題について考察する。蕪栗沼では「周辺水田」を対象に含めたことが,ラムサール登録に対する地元同意を得るために重要な意味を有し,かつ環境保全型農業が普及することに貢献した。日本の登録湿地の中で,農業・農村の振興と生物多様性の保全を積極的に結びつけようとした先駆的な事例であり,最近のラムサール条約締約国会議や生物多様性条約締約国会議での議論の方向性に合致している。震災から比較的早い立ち直りをみせているが,環境保全型農業を行い「安全・安心」をアピールしていた生産者ほど,放射能に対する風評被害を大きく受けるなど,深刻な問題に直面している。


E-journal GEO | 2011

Eutrophication of Lake Taihu in China and Post-Response to the Plague of Algal Bloom in 2007

Toshihisa Asano; Guang-Mei Li; Yukihiro Hirai; Doo-Chul Kim; Tatsuya Ito

江蘇省,浙江省,上海市の境にある中国で3番目に大きな淡水湖である太湖は,流域内の開発が著しく,深刻な富栄養化問題に直面している.2007年にはアオコ(藍藻類)が大発生し,無錫市において数日間にわたって給水が停止し,200万人以上に影響が出るという事件が生じた.この事態に中国では国をあげて,長江からの導水や下水処理場・下水道の重点的整備,排水対策のできない中小工場や畜産施設の閉鎖,養殖場の閉鎖などの浄化対策が短期間に多額の投資のもとに講じられた.本稿では,現地調査と文献等により,その状況を報告し,あわせて中国の環境対策と都市整備の関係について述べる.江蘇省,浙江省,上海市の境にある中国で3番目に大きな淡水湖である太湖は,流域内の開発が著しく,深刻な富栄養化問題に直面している.2007年にはアオコ(藍藻類)が大発生し,無錫市において数日間にわたって給水が停止し,200万人以上に影響が出るという事件が生じた.この事態に中国では国をあげて,長江からの導水や下水処理場・下水道の重点的整備,排水対策のできない中小工場や畜産施設の閉鎖,養殖場の閉鎖などの浄化対策が短期間に多額の投資のもとに講じられた.本稿では,現地調査と文献等により,その状況を報告し,あわせて中国の環境対策と都市整備の関係について述べる.


E-journal GEO | 2010

中国・太湖の富栄養化問題と2007年のアオコ大発生事件(利水障害)後の対応

Toshihisa Asano; Guang-Mei Li; Yukihiro Hirai; Doo-Chul Kim; Tatsuya Ito

江蘇省,浙江省,上海市の境にある中国で3番目に大きな淡水湖である太湖は,流域内の開発が著しく,深刻な富栄養化問題に直面している.2007年にはアオコ(藍藻類)が大発生し,無錫市において数日間にわたって給水が停止し,200万人以上に影響が出るという事件が生じた.この事態に中国では国をあげて,長江からの導水や下水処理場・下水道の重点的整備,排水対策のできない中小工場や畜産施設の閉鎖,養殖場の閉鎖などの浄化対策が短期間に多額の投資のもとに講じられた.本稿では,現地調査と文献等により,その状況を報告し,あわせて中国の環境対策と都市整備の関係について述べる.江蘇省,浙江省,上海市の境にある中国で3番目に大きな淡水湖である太湖は,流域内の開発が著しく,深刻な富栄養化問題に直面している.2007年にはアオコ(藍藻類)が大発生し,無錫市において数日間にわたって給水が停止し,200万人以上に影響が出るという事件が生じた.この事態に中国では国をあげて,長江からの導水や下水処理場・下水道の重点的整備,排水対策のできない中小工場や畜産施設の閉鎖,養殖場の閉鎖などの浄化対策が短期間に多額の投資のもとに講じられた.本稿では,現地調査と文献等により,その状況を報告し,あわせて中国の環境対策と都市整備の関係について述べる.


Geographical review of Japan series A | 2009

環境問題論争における空間スケールに応じた争点の相異と運動の連帯 : 韓国・セマングム干拓問題を事例として

Toshihisa Asano; Doo Chul Kim; Tatsuya Ito; Yukihiro Hirai


E-journal GEO | 2008

Geography of Environmental Movement

Toshihisa Asano


The American Journal of Gastroenterology | 2016

Reaction of the community to the Ramsar Convention

Toshihisa Asano


The American Journal of Gastroenterology | 2015

Geopark for inhabitants, Geopark for tourists

Toshihisa Asano


Geographical sciences | 2015

Why Koreans Agree to Strict Preservation Policies for Wetlands? : An Internet Survey on Differences in the Perception of Ramsar Sites in Korea and Japan

Toshihisa Asano; Doo-Chul Kim; Tatsuya Ito; Yukihiro Hirai; Yuuichi Kagawa; Calolin Funck

Collaboration


Dive into the Toshihisa Asano's collaboration.

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Tatsuya Ito

Kinjo Gakuin University

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Koichi Kimoto

Hiroshima Jogakuin University

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Tsukuru Isobe

Nihon Fukushi University

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Atsuyuki Okabe

Aoyama Gakuin University

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