Yoshiro Yamamoto
Kumamoto University
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Publication
Featured researches published by Yoshiro Yamamoto.
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1990
Shuji Honda; Toshiaki Onoda; Mariko Okano; Akie Yonekubo; Yoshiro Yamamoto
貧血ラットに各種鉄剤を含む回復食を投与し, 7日目のHb, Ht値および14日目の血清鉄, 総鉄結合能, 臓器鉄を測定することにより貧血回復の度合を評価して, 鉄剤の種類や形態の違いが生体利用性に及ぼす影響を検討した。得られた結果は以下のとおりである。1) 使用した鉄剤のなかでは, 硫酸第一鉄とオルトリン酸第二鉄の生体利用性が最もよく, コロイド性ピロリン酸第二鉄もそれらとほぼ同等の生体利用性を示した。2) 粉末ピロリン酸第二鉄はその乾燥条件によって生体利用性に違いがみられた。しかし, いずれの場合も, そのままの状態で粉末飼料に配合すると生体利用性は硫酸第一鉄に比べて劣っていた。3) 粉末ピロリン酸第二鉄は, あらかじめデキストリン, あるいはデキストリンおよびビタミンCの両者と反応させることにより生体利用性が大きく改善された。これは, 飼料中に加えた鉄が生体に利用されやすい状態に変化したことによるものと考えられた。
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1975
Yoshiro Yamamoto; Fumiyasu Tuchiya; Akie Yonekubo; Mayumi Mizusawa
全国6地域12地区の1年間の牛乳脂質試料144点につき,トリグリセリドのβ位脂肪酸組成を測定し,主要脂肪酸のβ位への結合比率を算出した.β位の脂肪酸で最も量の多い成分はC16:0で平均32.4%,次いでC18:1の平均20.9%,C14:0の平均15.5%であった.C4:0,C6:0はほとんど検出されなかった.C14:0,C16:0は冬季に多く,C18:0,C18:1,C18:2は逆に夏季に多かった.これらの季節変化は北海道地域で特に顕著で,最大値,最小値はそれぞれC14:0では18.2%,13.7%,C16:0は42.6%,27.5%,C18:0は8.4%,4.7%,C18:1は25.1%,13.4%,C18:2は2.9%,1.5%であった.北海道,東日本,西日本I地域に比較して,西日本II,大都市近郊,大都市専業地域ではC18酸が多く,C16以下の脂肪酸が少なかった.この傾向は東京地区で特に顕著であった.主な脂肪酸のうちβ位への結合比率の最も高いのはC14:0で平均56.1%であり,C12:0,C16:0がこれに次ぎ,それぞれ平均48.6%,42.8%であった.C18:0とC18:1のβ位結合比はそれぞれ平均23.2%,27.3%と低かったが,同じC18酸でありながらC18:2のそれは41.9%と高かった.これらの季節変化は北海道地域で特に顕著で,C10:0,C12:0,C16:1,C18:0,C18:1,C18:2は夏季にβ位への結合比率が上昇し(夏季の平均値はそれぞれ38.8%,51.3%,46.1%,24.1%,28.4%,43.0%,冬季のそれはそれぞれ34.0%,44.6%,41.3%,19.2%,23.0%),C16:0のβへの結合比率は冬季に上昇した(夏季,冬季の平均値はそれぞれ43.1%,46.2%).地域別には西日本II,大都市近郊,大都市専業地域でC16:0,C18酸のβ位結合比が高かった.
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1972
Fumiyasu Tsuchiya; Yoshiro Yamamoto; Toshimichi Okabe; Ikuko Kuroda
全国22地区の牛乳脂質試料526点の脂肪特数および色調を測定し次の結果を得た.沃素価の平均値と標準偏差はそれぞれ34.80と3.58,けん化価についてはそれぞれ228.52と2.82であり,両者は相関係数-0.905の強い相関がある.沃素価とけん化価の年間平均値と季節変動の型によって22の試料採取地区を6地域に分類した。北海道地域においては,夏季に沃素価が上昇しけん化価が低下し,冬季はその逆となる季節的変動がきわめて明瞭に現われるが,地域が南になるほど季節変動の幅が小さくなる傾向がある.大都市の近郊地域および大都市の専業牧場の牛乳脂質は,年間を通じて沃素緬がきわめて高く,けん化価がきわめて低い異常値を示した.上昇融点は,平均31.92°C,標準偏差は0.69°Cであった.北海道と東日本においては上昇融点は沃素価と負の相関があるが,西日本では逆に正の相関が認められた.この点は従来の定説と異なった結果である.色調の主波長は平均574.7nmで変動はきわめて小さいが,色純度は地域•季節によって大きく変動し,その平均値と季節変動の型によって全国を6地域に分類した(沃素価•けん化価による分類とは必ずしも一致しない).北海道では季節的変動がきわめて大きいが,西日本では変動幅が小さく年間を通じて高い値を示した.大都市近郊ないし専業牧場では常に異常な低値を示した.カロチン含量は色純度から二次回帰式によって換算でき,その平均は370μg%,標準編差は136μg%であった.
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1972
Fumiyasu Tsuchiya; Yoshiro Yamamoto; Toshimichi Okabe; Kazuko Aizawa
全国22地区の1年間の牛乳脂質試料264点につき,赤外分光法によってトランス酸含量を測定し,トリエライジン含量として表わした.その結果,平均値は8.38%,標準偏差は1.45%であった.北海道および岩手においては,トランス含量の季節的変動が明瞭であって,夏季は11%以上となり最高13.7%のものもみられ,冬季は6~8%に低下する.大都市近郊な近し専業地域においては季節的変動がほとんど認められず,常に含量が高い.その他の地域においては,季節的変動がやや認められて夏季に高くなるものと,ほとんど変動の認められないものとがあるが,いずれも6~9%の範囲にある.二重結合のうちトランス化したものの割合を示す指標として,沃素価から換算したトリオレイン含量に対するトランス酸含量の比率T/U(%)を求めた.T/U率の平均値は20.6%,標準偏差は10.0%であった.T/U率はトランス酸含量と強い正の相関があり,その地域的季節的変動はトランス酸含量と同じ傾向にある.ただし,大都市専業地域においてはトランス酸含量が高いにもかかわらず,T/U率は必ずしも高くない.乳脂肪中のトランス酸は,飼料中の多価不飽和脂肪酸が反芻胃内で水素添加される際に生じたトランス酸に由来するものといわれているので,北海道のように夏季に牧草が多量に供与される地域においては,トランス酸の含量およびその不飽和酸中の割合が上昇するが,農産製造粕•濃厚飼料が多く与えられる地域では季節的変動が小さく,かつ不飽和酸中の割合もほぼ一定しているものと考えられる.上昇融点とトランス酸含量の間には,相関係数0.172の有意な単相関が認められる.また,上昇融点に対する沃素価とトランス酸含量の重相関は有意であるが,上昇融点とトランス酸含量の間の偏相関は有意でない.したがって,トランス酸が乳脂肪の上昇融点に影響をもっていることは明らかであるが,その影響の仕方は単純なものではなく,更に検討が必要である.
The Journal of Pediatrics | 1984
Kunihiko Motohara; Makoto Matsukura; Ichiro Matsuda; Kaneshige Iribe; Tetsuo Ikeda; Yuich Kondo; Akie Yonekubo; Yoshiro Yamamoto; Fumiyasu Tsuchiya
Journal of Dairy Science | 1988
Hiroyuki Isshiki; Yukie Suzuki; Akie Yonekubo; Hideo Hasegawa; Yoshiro Yamamoto
Archive | 1982
Fumiyasu Tsuchiya; Yoshiro Yamamoto; Akinori Yonekubo
Agricultural and biological chemistry | 1990
Akie Yonekubo; Shuji Honda; Miho Hagiwara; Mariko Okano; Yoshiro Yamamoto
Archive | 1981
Akio Kobayashi; Kentaro Nakayama; Fumiyasu Tsuchiya; Yoshiro Yamamoto; Akinori Yonekubo
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1979
Yoshiro Yamamoto; Akie Yonekubo; Koji Iida; Fumiyasu Tsuchiya; Masao Kametaka