Futoshi Sugimoto

Fluorescent X-ray analysis of trace amount of chloride ion in river and rain waters etc. by silver bromide coprecipitation method.

天然水中の微量の塩化物イオンを臭化銀共沈法を用いて蛍光X線分析する方法について検討した。検水に硝酸アンモニウムを添加した後,臭化物共沈翔溶液と硝酸銀沈殿剤溶液を加えると,塩化物イオンが定量的に沈殿する。そしてこの沈殿物を直接蛍光X線分析した。検量線は0.1～1.Omg/lの範囲で良好な直線関係を示し,検出限界は0.04mg,定量下限は0.14mgであった。本法は100～1500mlの範囲で検水量の影響を受けず,河川水,地下水,雨水などの天然水中の塩化物イオンの定量に十分利用できることがわかった。