Hirotoshi Morii
Yokohama City University
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Publication
Featured researches published by Hirotoshi Morii.
Archive | 2007
Yoshiki Nishizawa; Hirotoshi Morii; Jean Durlach
New perspectives in magnesium research : , New perspectives in magnesium research : , کتابخانه دیجیتال جندی شاپور اهواز
Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy | 1991
Hiroyuki Shimada; Tsutomu Tabata; Kiyoshi Nakatsuka; Satoshi Hagiwara; Takashi Inoue; Takami Miki; Yoshiki Nishizawa; Hirotoshi Morii
透析液中のMg濃度の変化が副甲状腺ホルモン (PTH) 濃度に及ぼす影響について種々の報告が見られている.今回我々は血液透析患者55名にMg含有製剤を投与し, そのPTH濃度に及ぼす影響について検討した. 対象は血液透析患者55名 (男性28名, 女性27名, 平均年齢41.8±9.6歳, 平均透析期間44.8±33.6か月) とし, Mg含有製剤を経口投与し, 血清Mg, Ca, P, PTHを48か月まで観察した.血清Mg濃度はMg製剤投与後6か月目より2.55±0.04 (mean±SEM) mEq/lより2.98±0.05mEq/lへ有意な上昇を認め (p<0.01), Mg製剤の投与期間中は3.0mEq/l前後の高値を維持した. C-PTHは血清Mg濃度上昇に伴い6か月後から12か月後に有意な低下を示す患者群 (41名, 74%) と上昇を示す患者群 (14名) の2群が認められた. 両群においてはMg製剤投与開始時では血清Mg, Ca, P透析期間には差を認めなかった. またMg製剤投与開始後, これら2群において血清Ca濃度には有意な変化を認めなかった. しかし, 血清P濃度はMg製剤投与とともに有意な低下を両群において認めた. 18か月以降は血清のMg, Ca, P値に有意な変化は認めないにも拘わらず, 両群ともにC-PTHは上昇する傾向にあった.以上の結果より透析患老においては血清Mg濃度の上昇は一時的にPTHを低下させるが, 長期の観察では抑制し得ないと考えられた.
Archive | 1989
Yoshiki Nishizawa; Hitoshi Tanishita; Hitoshi Goto; Satoshi Hagiwara; Takami Miki; Shuzo Otani; Hirotoshi Morii
There is evidence that parathyroid hormone (PTH) acts on tissues other than the skeletal system and renal cortex: it seems to affect muscles, the nervous system, and adipose tissue, in particular. PTH influences both protein (1) and glucose metabolism (2). In lipid metabolism, PTH stimulates lipolysis of adipose tissues in vitro (3, 4, 5) and in vivo (6). However, reports about the effect of para-thyroidectomy (PTX) on the serum lipid level in patients with primary hyperparathyroidism are contradictory, and there are only a few studies about the action of PTH on lipoprotein lipase (LPL).
Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy | 1989
Hidenori Cho; Yasusada Imajo; Hirosi Nishitani; Kanji Nozaki; Makoto Yamakawa; Yoshiki Nishizawa; Hirotoshi Morii
長期透析患者における消化器系疾患の定期検診を行ない, その成績について報告した. 当院の透析患者延べ1404例を対象として, 上部消化管造影検査については1983年より5年間, 腹部超音波検査については1986年より2年間, 各患者の誕生月に, 年1回実施した. 上部消化管造影検査の平均受診率は55.5%, 有所見者についての内視鏡検査の平均受診率は30.7%であった. 5年間に胃潰瘍30例 (3.9%), 十二指腸潰瘍44例 (5.6%), 早期胃癌2例 (0.3%) を認めた. 腹部超音波検査の平均受診率は70.3%であった. 2年間に胆石34例 (7.6%), 胆嚢ポリープ15例 (3.4%), 肝臓癌1例 (0.2%) を認めた. 透析患者は自覚症状の少ない場合も多く, 早期発見のための定期検診の重要性を認識した.
Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy | 1988
Kiichiro Kikunami; Tsutomu Tabata; Rokuro Suzuki; Yoshiki Matushita; Takashi Inoue; Teruo Okamoto; Takami Miki; Yoshiki Nishizawa; Hirotoshi Morii
腎不全はSLEの死因の第1位であり, 予後を決定する重要な因子と考えられる. そこで我々は最近10年間に経験した17例のループス腎炎由来の透析症例について, 2年以上生存群9例と2年以内死亡群8例に分けて導入期の臨床像, 臨床検査成績, 導入後の血清補体価, 投与ステロイド量の推移を比較検討し, その長期予後, ならびに予後に影響を及ぼす因子について以下の成績を得た.1) 透析導入期の臨床像では, ほとんどの症例がSLEの活動性を示していたが, 2年以上生存群では, その程度も軽くステロイド投与量も30mg/日以下の症例がほとんどで, 腎症以外の症状も認められない症例が多かったが, 2年以内死亡群はステロイド投与量も40mg/日以上の症例がほとんどで, 腎以外のSLEの症状が強い症例が多く認められた.2) 透析導入時の臨床検査成績の比較で, 2年以内死亡群が血清総蛋白量において有意に低値を示し, ネフローゼ症候群の程度が重篤であったと推測された.3) 透析導入後, 2年以上生存群は, 経過とともに血清補体価が正常化する症例が多く認められ, 投与ステロイド量も全例が2年以内に中止されるか, 最少維持量の投与が行なわれるに過ぎなかった.4) ループス腎炎由来の透析症例の死因は, 腎不全そのものによる原因というよりは, SLEの活動性が高く, SLEの重篤な合併症やステロイドによる死亡群と高カリウム血症のように腎不全合併症による死亡群との2群に分けて考えられた.
Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy | 1988
Kiichiro Kikunami; Kiyoshi Nakatsuka; Tsutomu Tabata; Yoshiki Matsushita; Takashi Inoue; Teruo Okamoto; Takami Miki; Yoshiki Nishizawa; Hirotoshi Morii
糖尿病患者のインスリン分泌の指標として広く臨床応用されているC-ペプタイドは, 主に腎臓において代謝されるため, 腎障害患者では指標とならないとされている. しかし血液透析導入前後よりインスリン量の調整を要する患者がしばしば認められ, 客観的にインスリン分泌能の指標となる検査が必要と考えられており, 井上病院において血液透析中のIDDM群6例 (IDDM群), NIDDM群18例 (NIDDM群), 非DM群22例 (非DM群) を対象として, 50g OGTTを実施し, 空腹時血中C-ペプタイドとの対比により血中C-ペプタイドの臨床的有用性を検討した. 1) 平均空腹時血中C-ペプタイドの比較ではIDDM群はNIDDM, 非DM群とp<0.001で, NIDDM群は非DM群とp<0.01で有意の低値を示した. 2) 50g OGTTの反応では, 非DM群は有意の上昇を認めたが, IDDM, NIDDM群は有意の上昇は認めなかった. 3) 50g OGTTの反応では, NIDDM群のインスリン未使用群は使用群に比し有意の高値を示した. 4) IDDM, NIDDM群のインスリン使用者の投与インスリン量と空腹時血中C-ペプタイドとの関係では, p<0.05で有意の負の相関関係が認められた. 以上の結果より, 血液透析患者間の比較においてインスリン分泌能の差により空腹時血中C-ペプタイドに差が認められ, さらに投与インスリン量との間に有意の相関が認められた事より, C-ペプタイドは臨床的に充分にインスリン分泌能の指標となりうると考える.
Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy | 1986
Koichi Hasegawa; Yoshiki Matsushita; Takashi Inoue; Hirotoshi Morii; Tohru Yamaji
40例の健常人, 14例の非透析慢性腎不全患者, 18例の血液透析中の慢性腎不全患者について血漿ADH, NSN, ESNをradioimmunoassayを用いて測定したところ, 慢性腎不全患者の2群では健常人に比してADH, NSN, ESNとも有意に高値を示した. また血液透析患者では非透析患者に比して有意に高値を示した.非透析患者ではADHとNSN, ADHと血清クレアチニン, 有効血漿浸透圧とADH, 血清クレアチニンとESNの間に有意な正の相関関係, 血清CaとADHおよび血清CaとNSNの間に有意な負の相関関係をみた.血液透析患者では血漿ADHは透析後, 透析前に比して有意に低下し, 血漿NSN, ESNは逆に有意に上昇した. ADHと有効血漿浸透圧および透析前後のNSNの変化率と循環血液量の減少率との間には有意な正の相関関係がみられた. しかしNSNとESN, ADHとNSN, ADHと血清Ca, ADHとMBP, 透析前後のADHの変化率と体重減少率, ADHの変化率と循環血液量の減少率との間には有意の関係はなかった.これらの成績によって慢性腎不全患者ではADHの分泌は第一次的には有効血漿浸透圧によって調節されているとともに, ADH, NSN, ESNのturnoverが減少していることが示された. さらに非透析腎不全患者ではADHとNSNのレベルが非常に相関していることも示された.
Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy | 1984
Koichi Hasegawa; Motoo Oda; Takeyuki Monna; Yoshiki Matsushita; Takashi Inoue; Hirotoshi Morii
慢性腎不全患者の視床下部-下垂体後葉系の機能をみるために, 健常人10例, 食餌療法中の慢性腎不全患者14例, 血液透析中の慢性腎不全患者18例の血漿ADHをラジオイムノアッセイを用いて測定した. ADH値は慢性腎不全患者の2群では健常人に比して有意に高く, また食餌療法中の患者よりも血液透析中の患者において有意に高値を示した.食餌療法中の患者においては, 血漿ADHと血清クレアチニン, 血漿ADHと有効血漿浸透圧との間に, 有意な正の相関関係をみた. また血漿ADHと血清Caとの間にも有意な負の相関関係をみた.血液透析中の患者においては, 血漿ADH値は透析後, 透析前に比して有意に低下した. 透析前後とも, 血漿ADHと有効血漿浸透圧との間には有意な正の相関関係をみた. しかし血漿ADHと血清Ca, 血漿ADHとPRA, 血漿ADHとMBPとの間には相関はなかった. また血液透析による血漿ADHの変化と体重の変化についても相関はなかった.これらの結果よりみて慢性腎不全患者においてADHの分泌は第一義的には有効血漿浸透圧によって調節されているとともに, ADHの不活性化については減少していることが考えられた.
Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy | 1984
Yoshiki Nishizawa; Yasuyuki Okui; Takami Miki; Yasuo Ohnishi; Hirotoshi Morii; Koichi Hasegawa; Teruo Okamoto; Kiichiro Kikunami; Yoshiki Matsushita; Takayuki Inoue; Takashi Inoue
慢性腎不全にみられる高中性脂肪血症の成因における二次性副甲状腺機能亢進症の関与の可能性について検討を行った. 透析患者128名において高中性脂肪血症はこの48.2%を占めたのに比し高コレステロール血症はむしろ少数例にみられただけであった. カルシトニン等の投与既往のない30症例については透析導入後, 血中コレステロールの有意の低下を認めたのに比し, 血中中性脂肪は透析導入後も高値を維持し続けた. 同一時における各因子との相関関係では, alkaline phosphataseと中性脂肪, β-リポプロテインおよび燐脂質に正の相関関係を認めた (p<0.025).副甲状腺摘出術 (PTX) を行った5症例のうち高中性脂肪血症を呈していた2症例がPTX後に中性脂肪の正常化を示し, 手術後20から30ヵ月においても持続した. 5/6腎摘腎不全ラットにおいては血中中性脂肪が偽PTX群にて123±37mg/dlであるのに比して, PTX群にて76±6mg/dlと有意に (p<0.05) 低下を示した.以上のことより, 腎不全における高中性脂肪血症成立機序に二次性副甲状腺機能亢進症の病態が関与していることが示された.
Journal of Biological Chemistry | 1997
Shinya Fukumoto; Yoshiki Nishizawa; Masayuki Hosoi; Hidenori Koyama; Kenjiro Yamakawa; Shigeo Ohno; Hirotoshi Morii