Jun Dohkoshi

Protection of Freezing for Silage

ように考え られていた と思われ る。筆者はあ る機会に酪 農家 よ り何 とかサ イレー ジを凍 らせないですむ方法はな か ろ うか と云 う話を もちかけ られ, その実態を調べてみ たところ, 米国な どとは異な って小型 のサ イロであ るが たあ に凍結 しやすい ことがわか った。 筆者のお とづれた 北海道恵庭町のあ る酪 農家では直径 約3.6mの タワーサ イロにおいて毎年壁か ら約30cmも 極めて固い凍結がみ られ, サ イレー ジ総重量の約30%に も相当 している こと がわかった。 凍結 したサ イレー ジは乳牛 には極めて悪 く, 乳 量を減 ず るばか りでな く, 乳 質を損 い, 下痢 その他の疾病 を誘 発 しやすい と云われる。 サイ レー ジの凍結 はサイ ロか ら の放熱に関係す ると同時 に, サイ レー ジの呼吸熱 の発生 に密接な関係を もつ と考 え られ る。 しか しわずか に貯蔵 温度の測定例が見 られ る程度で呼吸熱 に関す る研究 はな い様である。 サイ レージを サイロに充填 した直後か ら温 度上昇があ らわれ, 40~50°Cに も達す ることはよ く知 られてい る。そのあ とは次第 に温度 も低下す るが, この ことは明 らかに呼吸熱が相当発生 してい る証拠であ る。 しか し材料, 水 分, 時期な どに よって どれ程の発熱量が あるか明 らかに されていない。 サ イレー ジ凍結の現象は いかに も規模 の小 さな北 海道 の酪農のサ イロに見 られ る 現象 と考 えて よ く, 今直径 を2倍 にす ると同 じ高 さで収 容 トン数 は4倍 になるに も拘 らず放熱面積は2倍 に しか な らない。従 って単位重量当 りの放 熱面積は直径の大 き な サイロ程小 さ くな り, 凍結 しに くい ことを意 味 してお り, 小型 なサイ ロ程凍 り易 いことになる。 北見地方にお