Keiichi Kuroda
Nihon University
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Publication
Featured researches published by Keiichi Kuroda.
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1998
Yukiko Iwata; Shiro Niizeki; Keiichi Kuroda; Noriko Tashiro; Gunpei Urata; Masayuki Totani
脂肪酸組成の異なる油脂を含む食事の摂取が血漿等の脂肪酸組成に及ぼす影響を検討するため, 女子学生12名を6名ずつのA, B2群に分け, クロスオーバー試験(A群: 魚肉-牛肉, B群: 牛肉-魚肉) により魚肉または牛肉を主菜とする日常的食材を用いた実験食を各5日間摂取させた。実験食摂取による血漿および赤血球膜中脂肪酸組成の変動は以下のとおりである。1) 血漿中脂肪酸組成は, 魚肉食によりA, B両群ともEPA, DHAが増加し, リノール酸, オレイン酸が減少した。牛肉食では, A, B両群ともオレイン酸が増加し, EPA, DHAが減少した。これらの変化は実験食切り替え後短期間で起こるため, A群10日目の変動はB群5日目の変動と, B群10日目の変動はA群5日目の変動と類似のパターンを示した。2) 赤血球膜中では, A, B両群とも最初の5日間でオレイン酸が増加し, リノール酸, パルミチン酸, DHAが減少した。実験食の切り替えによるクロスオーバーの影響は少なかった。その結果, 10日目の変動はA群, B群とも類似パターンとなった。3) 以上のことから, 血漿中脂肪酸組成変動に対する carry-over effect は大きくなく, 摂取脂質によって短期間に絶えず影響を受ける傾向があるのに対して, 赤血球膜中脂肪酸組成は, 短期間では摂取脂質よりもLAの低値によって影響される傾向のあることが明らかになった。
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1993
Yasue Hosoyamada; Yuki Furui; Keiichi Kuroda; Yoshiki Kobatake
精製菜種リン脂質の血清と肝臓脂質濃度に及ぼす作用を他のリン脂質と比較検討するために, ラットに5%リン脂質添加飼料を投与し, 高コレステロール付加飼料と普通飼料投与時について, 血清, 肝臓中の脂質濃度に及ぼす作用を検討した。1) 高コレステロール飼料条件において, 菜種リン脂質は大豆, 卵黄の各リン脂質と同様にオリーブ油 (対照) と比較し, 強い血清コレステロール上昇抑制作用を示した。また, 肝臓の総コレステロール濃度では菜種リン脂質は他のリン脂質同様に低下作用を示した。みかけのコレステロ一ル糞中排泄率はいずれのリン脂質投与でも対照の2倍以上に増加していた。2) 4週間の普通飼料投与条件で大豆油 (対照) との比較において, 菜種リン脂質は成長に障害は認めなかった。菜種, 大豆の各リン脂質投与では血清総コレステロールとHDL-コレステロールの各濃度は低下したが, 総コレステロールに対するHDL-コレステロ一ルの比率は菜種リン脂質では低下しなかった。また, いずれのリン脂質投与でも肝臓総コレステロ一ルは低下した。これらの結果から, 菜種リン脂質は他の大豆, 卵黄リン脂質とリン脂質組成, 脂肪酸組成がかなり異なっていたが, 血清と肝臓脂質に対して似た作用をもつことを認めた。
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1988
Yoshiki Kobatake; Keiichi Kuroda; Michio Yamaguchi
生体内でのリン脂質の利用と生理効果を検討するために10%オリーブ油を含む20%カゼイン基礎飼料の10%オリーブ油区分と大豆から抽出された精製リン脂質を入れ換えて2.5, 5, 7.5%の割合で大豆リン脂質を添加した3種の飼料群を設けた。また別に5%大豆油を添加した群と対照の10%オリーブ油群を設けた。4週間飼育後各群間の血清, 肝臓中の成分について比較した。これら5群間の体重増加量と飼料摂取量には有意差はなかったが, 7.5%リン脂質群ではそれらはやや抑制される傾向が見られた。赤血球, 白血球数およびヘモグロビン濃度は変化がなかった。血小板数はばらつきが大きかったので有意差はなかったが, リン脂質添加量に応じて増加する傾向が見られた。血清の総脂質, 総コレステロール, 中性脂肪, リン脂質α-トコフェロール等は5%以上のリン脂質添加または大豆油添加群で対照群より低値を示した。しかし肝臓中の総コレステロールはリン脂質添加のみにより著しい低値を示し, 大豆油群では低値を示さなかった。血清中のGOT, GPT, LDH, 等の濃度は各群間に大きな差は見られなかったが, LDHは5%リン脂質添加群と大豆油群で上昇が見られた。総タンパク質, A/G比, クレアチニン濃度等は各群間に差はなかった。これらの結果から, 大豆リン脂質を飼料中に数%以上の多量を添加した場合その脂肪酸の影響も大きいが, リン脂質特有の生理効果が現れると考えられた。
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1985
Yoshiki Kobatake; Keiichi Kuroda; Eiichi Nishide; Satoshi Innami
オキアミ摂取がラットの消化管からの鉄吸収や鉄栄養に関係する血液性状に与える影響を成長期のwistar系雄ラットを用いて検討した。実験飼料は凍結乾燥生オキアミと煮熟オキアミをいずれも20%と30%タンパク質の2段階レベルで添加したものを調製, 対照として, これらオキアミ飼料に等しいレベルのタンパク質と鉄を含むカゼイン飼料を調製した。これらの飼料を4週間投与後, 体重増加量, 血球数, ヘモグロビン濃度 (Hb), 血清鉄濃度 (SI) 等を測定した結果, 等しいタンパク質レベルについて比較するとき, これらの値は両種のオキアミ群では対照群より低く, とくに煮熟オキアミ群では著定い低下を示した。実験期の最後の9日間の見かけの鉄吸収率は, 生オキアミ群と対照群は比較的似ていたが, 煮熟オキアミ群では負の値を示し, 鉄吸収の著しい阻害作用のあることが推定された。この鉄吸収阻害と甲殻の関係を見るため, 大正エビの生甲殻と煮熟甲殻の乾燥粉末を各10%添加した飼料と濾紙粉末添加の対照飼料を3週間投与した各群のHb, SIを比較した。生甲殻と対照群では差は認められなかったが, 煮熟甲殻群ではSI, Hbは対照群より低い傾向を示した。これらの結果から, オキアミ中には鉄の吸収を阻害する成分が存在するらしいが, それは甲殻である可能性が強く, 加熱処理により活性化されるものと推定されたた。
Journal of Nutritional Science and Vitaminology | 1984
Yoshiki Kobatake; Keiichi Kuroda; Hideaki Jinnouchi; Eiichi Nishide; Satoshi Innami
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1987
Yoshiki Kobatake; Morio Saito; Keiichi Kuroda; Shuhei Kobayashi; Satoshi Innami
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1988
Yoshiki Kobatake; Keiichi Kuroda; Morio Saito; Eiichi Nishide; Michio Yamaguchi
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1996
Yasue Hosoyamada; Keiichi Kuroda; Yoshiki Kobatake
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 1989
Yoshiki Kobatake; Keiichi Kuroda; Eiichi Nishide; Michio Yamaguchi
Nippon Eiyo Shokuryo Gakkaishi | 2000
Yasue Hosoyamada; Keiichi Kuroda; Yoshiki Kobatake