Kenji Tsuboi
National Defense Medical College
Network
Latest external collaboration on country level. Dive into details by clicking on the dots.
Publication
Featured researches published by Kenji Tsuboi.
Jpn J Gastroenterol Surg, Nihon Shokaki Geka Gakkai zasshi | 2008
Daisuke Kobayashi; Ichiro Honda; Nobuyuki Kato; Kenji Tsuboi; Osamu Okouchi; Hidenobu Matsushita; Masashi Hattori; Matsuo Nagata; Nobuhiro Takiguchi
はじめに: 上部胃癌の手術術式の選択にあたり, 噴門側胃切除が至適術式として採用できるか否かをリンパ節郭清の程度も含め, 壁深達度とリンパ節転移の状況に基づき検討した. 方法: 1973年から2005年に行われたH0P0M0のU領域, 初発単発胃癌切除例401例を対象とし, No.4d, 5, 6, 10, 11のリンパ節の転移の特徴, 臨床病理組織学的因子につき検討した. 結果: 深達度SSまでのNo.10転移例は郭清例126例中5例 (4.0%) であり, 全例病変の占居部位は胃上部左半にあった. 4例は腫瘍径が40mm以上であり, 1群リンパ節転移を伴っていた. No.11転移例は郭清例126例中8例 (6.3%) で, そのうちNo.11dの転移例は3例のみであり, 全例病変の占居部位は胃上部左半にあり, 1群リンパ節転移を伴っていた. そのうち, 2例は腫瘍径が40mm以上であった. No.4d転移例は郭清例189例中3例 (1.6%) で, 全例腫瘍径は40mm以上, 病変の占居部位は胃上部左半にあった. No.5, 6リンパ節転移例は認めなかった. 深達度SE, SIではそれぞれのリンパ節転移率は高率となる傾向であった. 結語: 深達度SSまでで占居部位が小彎に限局, あるいは腫瘍径が40mm未満もしくは1群リンパ節転移を認めない場合, No.4d, 5, 6, 10, 11dのリンパ節転移例はごくまれであった. したがって, 上部胃癌では上記の条件を満たす場合, 噴門側胃切除術, D1+No.7, 8a, 9, 11pのリンパ節郭清は至適術式と考えてよいと思われた.
Jpn J Gastroenterol Surg, Nihon Shokaki Geka Gakkai zasshi | 1995
Kazuo Hatsuse; Takashi Hayashi; Takuo Inui; Hideki Aoki; Kenji Tsuboi; Tsukasa Aihara; Syoetsu Tamakuma
転移性肝癌に対する肝切除後, sodium valproate (VPA) による高アンモニア血症と昏睡をきたした1例について報告する.症例は50歳の男性で既往歴として脳梗塞があり, その後抗てんかん剤としてVPAを服用していた.肝切除後の経過は良好で術後4口目から食事が始まり, ラクツロースとともにVPAも再開された.ラクツロース中止後4日目から全身倦怠感出現し, 5日目には昏睡に陥った.この時点での肝機能所見および脳computed tomographyでは異常はないが, アンモニアが異常に高く, 薬剤副作用による高アンモニア血症に伴う昏睡が疑われた.VPAの投与中止, ラクツロース, morihepaminの投与により2日目には意識が清明となった.アンモニアはVPAを投与していた術前より高く, 投与中止中の術直後一過性に上昇した後減少し, VPAの再開とともに再上昇した.アミノ酸分析ではVPA投与時にはアルギニンの低下がみられ, 昏睡はVPAおよび肝切除による尿素回路抑制の結果生じたものと考えられた.
Jpn J Gastroenterol Surg, Nihon Shokaki Geka Gakkai zasshi | 1995
Kazuo Hatsuse; Hideki Aoki; Kenji Tsuboi; Michinori Murayama; Takuo Inui; Tsukasa Aihara; Minoru Kakihara; Syoetsu Tamakuma; Shintarou Terahata
肝細胞癌とともにangio CTで確認された併存境界病変をも合併切除した場合の1年以内の残肝再発の状態からその切除の意義ならびに問題点を検討した. 対象20例で39病変が確認され, 初期の高分化肝細胞癌, 境界病変を含む多中心性発生を示唆する多発症例が11例 (55%) にみられた. 肝切除後1年以内の残肝再発は4例 (20%) であった. 単発例にくらべ多発例では残肝再発率が有意に高かった. 多発存在部位が反対葉のため相対的非治癒切除ないしエタノール注入におわり絶対非治癒切除になった場合, 残肝再発率が有意に高かった. 背景肝が肝硬変では慢性肝炎にくらべ残肝再発率が高かった. 残肝再発時には多発再発が多かった. 以上のことから肝細胞癌では, 多中心性発生が多いので, angio CTによる病変検索とそれにもとつく可及的切除により1年以内の残肝再発の減少が可能であった. 一方このように切除しても残肝再発時には切除不能な多発例が多く今後の検討課題と考えられた.
Jpn J Gastroenterol Surg, Nihon Shokaki Geka Gakkai zasshi | 1991
Kazuo Hatsuse; Satoshi Saitou; Takafumi Aozasa; Kenji Tsuboi; Takeyuki Idei; Noriyasu Komine; Hideki Aoki; Shinji Yamamoto; Masayuki Nishida; Minoru Kakihara; Shoetsu Tamakuma
閉塞性黄疸 (閉黄) 減黄術後の黄疸遷延化因子を検討した.臨床的検討では悪性腫瘍による閉黄43例を対象とし減黄率b値を指標とし (良好群b<-0.09, 比較的良好群-0.09≦b<-0.05, 不良群b≧-0.05), 遷延化因子を検討した.実験的検討では胆管結紮により閉黄ラットを作成し肝組織血流, 動脈血ケトン体比 (AKBR), 門脈血中, 全身血中エンドトキシン (Et) を測定した.臨床的結果では胆汁の細菌陽性率, 白血球数とも減黄不良群では良好群に比べ有意に増加し (p<0.05, p<0.01), 高Et血症が減黄不良群に2例みられた.実験的結果では門脈血中Etは対照群に比べ閉黄1週目で有意に高く (p<0.001), 肝組織血流, AKBRは有意に減少した (p<0.001).以上より閉塞では肝組織血流の減少, 肝のエネルギー低下状態がすでに存在し, さらに感染が黄疸を遷延させることが示唆された.またその感染経路としては胆道感染以外に門脈血中由来のものも考慮する必要があると思われた.
Carbohydrate Research | 1987
Atsunari Shimamura; Kenji Tsuboi; Terumasa Nagase; Masataka Ito; Hideaki Tsumori; Hidehiko Mukasa
Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (journal of Japan Surgical Association) | 2008
Masashi Hattori; Ichiro Honda; Hidenobu Matsusita; Daisuke Kobayasi; Osamu Ohkochi; Kenji Tsuboi
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery | 2015
Yusuke Sato; Yoshihisa Kawase; Takuji Takahashi; Osamu Okochi; Kenji Tsuboi
Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (journal of Japan Surgical Association) | 2015
Yusuke Sato; Kenji Tsuboi; Yoshihisa Kawase; Osamu Okochi; Yasuo Uno
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery | 2009
Daisuke Kobayashi; Ichiro Honda; Nobuyuki Kato; Kenji Tsuboi; Osamu Okouchi; Hidenobu Matsushita; Masashi Hattori; Yuko Takami; Ryoji Hashimoto
Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (journal of Japan Surgical Association) | 2009
Hidenobu Matsushita; Osamu Okochi; Masashi Hattori; Kenji Tsuboi; Nobuyuki Kato; Yoshihisa Kawase