Seiichi Yoshida

A microcolorimetric method for the determination of shikimic acid

Abstract 1. 1. A spectrophotometric determination of shikimic acid, based on the reaction of the periodate oxidation product of shikimic acid with aniline to yield a Schiffs base, is described. 2. 2. Sugars, amino acids, and other organic acid so far tested give no color reaction in the procedure concerned. 3. 3. The content of shikimic acid in several plant tissues is determined.

Development of Semimicro LC/NMR and Its Applications in Cosmetic Ingredients Analysis

セミミクロLCに, 内径3mmのプローブを組み込んだ400MHzのNMRを接続し, セミミクロLC/NMR装置を開発した。セミミクロカラムには内径1.5mm長さ25cmのカラムを用い, 移動相に重水と重アセトニトリルの混液を流量100-125μL/minで用いて種々の検討を行った。本装置は, 1時間あたりわずか6-7.5mLの移動相しか必要とせず, その優れたコストパフォーマンスにより, 高価な重水素化溶媒を移動相に使用できるので, 容易に移動相信号を極小化することが可能となった。また, セミミクロLCの濃縮効果による感度の向上が得られ, セミミクロLC/NMRの優れた性能が示された。本法の, p-ヒドロキシ安息香酸エチルを試料としたときの解析限界は, ON-FLOW法でμgオーダー, STOP & FLOW法でサブμgオーダーであった。また, 化粧品原料分析への応用として, 生薬エキス末中の成分分析へ適用したところ, 分取することなく含有成分をモニターできたことにより, 本システムが迅速な有効成分の探索に有用であることが実証された。

Clinicopathological Study on the Pulmonary Emphysema

近年肺結核症と肺気腫とが合併しやすいことが報告せられている. そこで, 両疾患の成因的関係を明らかにするために, 老年者肺結核症70例につき種々の臨床病理学的検索を行なった.1) 結核合併肺気腫を病理解剖学的に小葉中心型, 汎細葉型および混合型の3型に分類し, おのおのの頻度をみたが, 結核合併肺気腫と慢性肺気腫の間に差はなく, 結核合併肺気腫に特異的な病型はなかった. しかし, 結核合併肺気腫では, 気腫性変化の各部位における不均衝が, 慢性肺気腫に比べてより強く, とくに結核病巣の存在する肺区域に強い気腫性変化が認められた. 以上より, 結核が気腫発生に対し局所的影響を及ぼしていることがうかがわれた.2) 肺結核症70例について, 年令別, 性別肺気腫合併率をみると, 男, 女とも, 一般老年者の肺気腫発生頻度よりやや高い傾向が認められ, 局所的影響以外に, 肺気腫に対し結核がなんらかの成因的役割を演じていると思われる所見がえられた. 肺結核症において肺気腫合併に関係する要因についても検討したが, 年令, 結核の重症度, 罹病期間, 空洞の有無, 排菌の有無等と, 肺気腫合併との間には明らかな関係は認められないが, 咳, 痰のあるものはないものに比し, やや肺気腫を合併しやすい傾向が認められた.