Yasue Nakagawa

Metabolism of 13C-Isomaltooligosaccharides in Healthy Men

Isomaltooligosaccharides (IMO), sweeteners derived from corn-starch, selectively promote the growth of bifidobacteria in the human intestine. The metabolic fate of IMO in healthy men was investigated. The expiration rates of excess (13)CO2 and hydrogen of six men were measured while sedentary and while taking physical exercise after the (13)C-labeled IMO intakes. The breath H2 excretion kept at a constant state after IMO ingestion in the sedentary test and increased in the exercise test. The serum glucose and serum insulin increased 30 min after IMO ingestion. The (13)CO2 recoveries were 28.7% in the sedentary test and 60.9% in the exercise test. These recoveries were 70-80% compared those of maltose. These results indicated that a part of IMO was digested and the residual IMO was fermented by intestinal flora. The energy value of IMO might be about 75% of that of maltose.

Effect of Psyllium-powder Drink on Defecation of Women.

サイリウムを配合する粉末飲料の便性に与える影響を検討するために,正常便性の青年期女性を対象に,それぞれサイリウムの摂取量を変化させて,排便状況への影響を調べたところ,サイリウムの便性改善作用が確認された.正常便性者に対して,サイリウム4g以上の摂取では,目視による観察により排便量の有意な増加がみられ,また,8gの摂取では排便回数の有意な増加が認められた.日本人で不足している食物繊維の摂取を補うとともに,排便状況の改善に対する有効性および安全性が示された.

Studies on Dietary Sucrose and Cholesterol Metabolism

高コレステロール (Chl) 飼料摂取ラットの血清高密度リポたん白質 (HDL) 分画の Chl 濃度に, しょ糖がどのような影響を及ぼすかをでん粉と比較して追究した。また, 糞中に排泄される中性ステロールを, ガスクロマトグラフ法で Chl とコプロスタノール (Cop) 及びフィトステロール (Phy) に分別定量し, 各ステロールの経時的な変化もあわせて検討した。しょ糖群は, 血清総 Chl 値の上昇が著しかったのに対し, 抗動脈硬化性リポたん白質とみなされているHDL-Chl値はでん粉群より低値であった。このため動脈硬化指数は, しょ糖群がでん粉群より高率となった。糞の乾燥重量はセルロース添加により増加したが, しょ糖群はでん粉群に比べて少量であった。糞への Chl の排泄量は日を経ると共に直線的に上昇したが, 常にしょ糖群は低値を示した。摂取 Chl の糞へのみかけの排泄率も同様にしょ糖群が低率となった。糞中の Cop 量は, Chl と胆汁酸塩の同時摂取により著しく減少し, 糖質源の差異による影響は認められなかった。これらのことから, 糞へ排泄される中性ステロールはほとんどが未変化な Chl の形であることが判明した。