Yoshitomo Nakamura
Mitsubishi Electric
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Publication
Featured researches published by Yoshitomo Nakamura.
The Journal of The Institute of Image Information and Television Engineers | 2018
Satoru Kubota; Aki Takayanagi; Yoshitomo Nakamura; Masanori Takemoto
電子ディスプレイ,印刷,写真の色再現においては,人 間の肌色の再現が最も重視される1)~3).Bartleson4)は50 年余り前に,肌色として許容されるカラープリントの色は, 実測した肌色よりも肌色の記憶色(Memory color)に近い 色であるとした.このBartlesonの指摘以来,さまざまな メディアで好ましい肌色について検討されてきた.そして, 肌色再現については,記憶色に沿って再現すれば好ましい 色再現が得られるとされ,機器開発における肌色再現の研 究は一旦下火になった感がある.しかし,鈴木1)は,好ま しい肌色とは,その人物を含んだ状況全体のイメージを構 成する重要な要素であり,その状況に依存して好ましい肌 色が存在するとしている. 一方,近年の製品開発では,製品の利用状況や個々の ユーザの感性に適合させることが求められている5)~7).し たがって,平均的に好ましい肌色再現を実現するだけでな く,個々のユーザからのさまざまないわゆる感性語による 要求にも対応していく必要がある.プリントシール機はそ の最たる例と言える8)9).プリントシール機には昇華型熱 転写プリンタが用いられているが,ポートレートの出力が 主要用途であるために肌色の再現がとりわけ重要である. また,プリントシール機では,リアルな再現を前提とした 好ましさや美しさだけでなく,「盛る」といった言葉で代表 される言わばヴァーチャルな再現が求められる8).さらに, ユーザは10代の若年女性が中心であり,この世代の嗜好の トレンドを考慮する必要がある. 感性的要素を含んだ画質を多元的に評価するための心理評 価の方法としては,主としてSD法が用いられてきた10)~12). しかし,最近の高画質画像における画質の微妙な違いを主 観評価するためには,一対比較のような相対評価の方が適 していると考えられる. 本研究では,シェッフェの一対比較法を用いて,肌色再 現の異なる画像を比べた場合,例えば,「血色が良い」とい う評価語について,どちらがどのくらい良いと感じるかを 相対評価させた.これを多数の評価語について実施した. この多次元の評価結果を多次元尺度構成法(MDS : Multidimensional scaling)で分析することによって,色再 現の異なる画像の心理空間上の位置を特定した.MDSは結 果の表現方法が主成分分析と類似しており,評価対象間の 関係を低次元空間における点の布置で表現する手法であ る.すなわち,類似性がユークリッド空間における距離と 線形関係にあることを仮定し,類似性の高いものを近くに, 類似性が低いものは遠くに配置する多変量解析の一手法で ある13). 具体的には,プリントシール機による肌色再現の異なる あらまし プリントシール機の肌色再現は,リアルな再現を基本とする一般的な好ましい色再現とは異なり,さま ざまないわゆる感性語による言わばヴァーチャルな再現が求められる.本研究では,プリントシール機によるポート レート画像の肌色再現を組織的に変えた6種類のサンプルに対して,好ましさだけでなく,さらっと感,透明感と いった感性語を主とする22の評価語を用いて,27名の女子学生によるシェッフェの一対比較実験を行った.一対比 較の結果に多次元尺度構成法を適用して,6種類のサンプルを心理空間上に布置した.そしてサンプルの心理空間上 の布置とL*a*b*色度図上の布置とを対応づけた.その結果,単に好ましい肌色再現を行うことを目的とした評価と は異なり,特定の感性語によるユーザ要求に対応した肌色再現の可能性が示された.本研究で採用した評価方法は, 色再現の評価だけでなくさまざまな製品の質感評価,感性評価に有効であると考えられる.
The Journal of The Institute of Image Information and Television Engineers | 2006
Satoru Kubota; Atsushi Shimada; Sou Okada; Yoshitomo Nakamura; Emiko Kido
The Journal of The Institute of Image Information and Television Engineers | 2013
Satoru Kubota; Koutaro Kudo; Masanori Takemoto; Atsushi Shimada; Yoshitomo Nakamura
The Journal of The Institute of Image Information and Television Engineers | 2013
Yoshitomo Nakamura; Koutaro Kudo; Masanori Takemoto; Satoru Kubota; Atsushi Shimada
SID Symposium Digest of Technical Papers | 2017
Hidetsugu Suginohara; Hayato Kikuta; Yoshitomo Nakamura; Koji Minami; Hirotsugu Yamamoto
ITE Technical Report; ITE Tech. Rep. | 2015
Yudai Nakamura; Masashi Kamiya; Hirotaka Sakamoto; Yoshitomo Nakamura; Masahiro Naito; Koji Minami
Archive | 2013
Hiroshi Nishimura; Yoshitomo Nakamura; Atsushi Shimada
ITE Winter Annual Convention | 2012
Yuka Tsuda; Nobuhiko Yamagishi; Tomonori Fukuta; Yoshitomo Nakamura; Isao Otsuka
The Journal of The Institute of Image Information and Television Engineers | 2011
Masato Nagasawa; Yoshitomo Nakamura; Kagari Kawakatsu; Takehiko Ishizuka; Satoru Furuta; Satoru Kubota
Archive | 2010
Nobuhiko Yamagishi; Yoshitomo Nakamura; Hideki Tanizoe; Yoshihiro Ashizaki