Network


Latest external collaboration on country level. Dive into details by clicking on the dots.

Hotspot


Dive into the research topics where Atsumi Ueda is active.

Publication


Featured researches published by Atsumi Ueda.


THE ANNALS OF EDUCATIONAL RESEARCH | 2017

小中接続を意図した確率単元・カリキュラムに関する研究 : 確率概念を想起する数学的活動を通して

Hideki Iwachido; Shoji Suzuki; Fumiko Hayama; Yusuke Uegatani; Atsumi Ueda; Taketo Matsuura

刻々と変化する現代社会において,不確定な事象を数学的に考察し,判断する能力は必要不可欠である。本研究では,児童・生徒が確率概念を想起することができる小中接続を意図した算数・数学的活動を行うカリキュラム・授業構成の方法を構築することを目的とする。 小中接続を意図した児童・生徒が確率概念を想起することができるような算数・数学的活動を行うカリキュラム・授業構成の方法を構築に向け,本稿では,小学校1年,6年,中学校2年と言う学習の入口,学習の接続,確率の数学的定義を行う3つの学年で目標の設定,授業構成・実践を行い,主に3点の課題を見出した。それは小学校の初期段階から確率概念に繋がるような内容を取り扱うことが可能であり,身近な事象や遊びなどを取り入れることで面白さを体感することができること,小中の接続の内容が曖昧で,中学校での学習との棲み分けが難しいこと,中学校における数学的確率における仮定の設定への意識が低いことが挙げられた。今後はこれらのことを踏まえ,単元・カリキュラムの構築をするために,さらなる理論的整備・授業実践が課題として残っている。


JOURNAL OF JUNIOR HIGH SCHOOL EDUCATION | 2016

協働的問題解決場面での「統計の活用」について

Hideki Amano; Yuko Kawasaki; Atsumi Ueda; Taketo Matsuura; Tetsu Shimomura; Masakazu Teragaito

本研究の目的は,中学校第1学年の統計分野において協働的問題解決場面を設定した実践授業を通して,自分の考えをもつ際の統計,仲間の考え,コンピュータとの関係を検討することである。そのために,生徒が授業実践で記述したワークシートを分析する事例研究を行った。その結果,コンピュータの利用により自分の考えの幅を広げられること,自分の主張を支える根拠として統計を有効に活用できること,仲間の考えを聞くことで自分の考えを豊かにしたり,自分の考えに自信をもてたりすることが示された。


JOURNAL OF JUNIOR HIGH SCHOOL EDUCATION | 2015

小・中を円滑に接続する関数指導のあり方 : 小6と中1の比例学習に着目して

Hideki Amano; Yuko Kawasaki; Atsumi Ueda; Taketo Matsuura; Tetsu Shimomura; Masakazu Teragaito

本研究の目的は小学校6年の比例学習のつながりをふまえたうえで,関数の考えにおける活用の要素に重点をおき,中学校1年の比例の授業を設計し,その有効性を検証することにある。そのために,教材の開発原理と授業の構成原理を明らかにした。そして,教材の開発原理にもとづき,活用を重視した2つの教材をつくる。また,授動構成原理にもとづき,小学校6年の比例学習とのつながりをふまえた中学校1年の指導方針を考察する。これらの研究基盤をもとにして,中学校1年の学習指導案「比例の活用」を作成し,その有効性について検証する。


THE ANNALS OF EDUCATIONAL RESEARCH | 2013

論理的な図形認識を促す算数・数学科カリキュラム開発(4) : 4年間の追跡による生徒の論理的な図形認識の変容についての考察

Shinichi Senoo; Ryouta Murakami; Syouzi Suzuki; Atsumi Ueda; Taketo Matsuura

本研究は,論理的な図形認識を促すために開発された小中一貫の図形領域カリキュラムのもと,移行前期における小学校第5学年から論証期における中学校第2学年までの4年間の図形指導を受けてきた生徒達を追跡することによって,生徒の図形認識の変容を捉え,小中一貫の図形領域カリキュラムの有効性を明らかにすることが主目的である。本稿での対象生徒は中学校2年生であり,小学校5年生から本研究の対象になっている生徒である。単元は「図形の性質と証明」で,二等辺三角形の性質を考える学習課題を設定した。この課題は作図と証明活動からなる課題で,作図は多様なアプローチができ,多様な証明が考えられる課題である。実験授業後に,カリキュラムの有効性をパフォーマンス課題,全国学力調査の類題との比較,小学校5年生のときとの同一問題での比較及び論理的な図形認識に関する面接調査において評価した。その結果,小中一貫の図形領域カリキュラムのもとで,経験的認識から論理的な認識へと促す指導を行うことによって,生徒の論理的な図形認識を促し,論証理解の困難性を克服するのに一定の成果をあげることができたと考える。


THE ANNALS OF EDUCATIONAL RESEARCH | 2012

論理的な図形認識を促す算数・数学科カリキュラムの開発(3) : 中学校第1学年における図形の性質間の関係に焦点をあてて

Masamori Kawasaki; Shinichi Senoo; Ryouta Murakami; Atsumi Ueda; Taketo Matsuura

本研究の最終的な目的は,岡崎・岩崎(2003)が提起する「算数から数学への移行」を促す学習指導の枠組みに基づき,義務教育9か年の図形領域のカリキュラムを開発することである。本研究の目的達成に向けて,本稿では,中学校数学科における論証への滑らかな移行を促す前提として図形の性質間の関係に焦点をあてる。その中で,単元「作図」を再構成した。作図では,一般に手続きの習得に終わりがちであり,作図方法の検証は行わない。しかし,作図してそれが正しいことを証明する活動を取り入れ,この単元の評価をパフォーマンス課題とルーブリックにより行った。本稿の結論として,次に挙げる2点が有効であることが明らかになった。1点目は,作図教材の有効性を再認識することができた。2点目は,証明の意義や必要性を感じさせることができた。本格的な論証を学習する前に演繹的な考え方のよさにふれ,数学的な推論の方法に徐々に触れさせていくことは,第8学年以降での論証理解をより深めていくことにつながるであろう。小学校算数科と連携して,義務教育9カ年の図形領域のカリキュラム開発を行い,今後一層充実させていきたい。


THE ANNALS OF EDUCATIONAL RESEARCH | 2011

論理的な図形認識を促す算数・数学科カリキュラム開発(2) : 小学校第4学年における図形の性質化を促す実践的研究

Masamori Kawasaki; Ryouta Murakami; Shinichi Senoo; Atsumi Ueda; Taketo Matsuura

本研究の最終的な目的は, 岡崎・岩崎(2003)が提起する「算数から数学への移行」を促す学習指導の枠組みに基づき, 義務教育9か年の図形領域のカリキュラムを開発することである。本研究の目的達成に向けて, 本稿では, 小学校算数科における図形の性質の意識化を促すための小学校4年生の図形指導の実際を検討することを目的とする。 図形の性質の意識化とは, 「ある図形を見ればその図形の性質を列挙することができるとともに, ある特殊な性質について言及すると, その性質をもっている図形のほかの性質を予想したり考えたりすることができる」と定義した。図形の性質の意識化を促す指導のあり方について明らかにするため, 単元「いろいろな四角形」を構想・実践し, その単元の評価をパフォーマンス課題とルーブリックにより行った。本稿の結論として, 図形の性質の意識化を促すためには, 次に挙げる3点が有効であることが明らかになった。1点目は, 対角線から外形にできる四角形を意識させること。2点目は, 動的な見方をさせること。3点目は, 言語情報と図形を双方向に具体的にイメージさせることである。


THE ANNALS OF EDUCATIONAL RESEARCH | 2010

論理的な図形認識を促す算数・数学科カリキュラム開発(1) : 小学校第5学年における移行を促す算数での実践的研究

Ryouta Murakami; Masamori Kawasaki; Shinichi Senoo; Atsumi Ueda; Taketo Matsuura

中学校数学科における論証理解の困難性に関する調査研究, 学習指導の改善に関する実証的・実践的研究は従来からも精力的になされているが, 今日においても生徒の学習状況の改善を必要としているのが現状である。わが国では, 論証は主として図形を通して学習される。「算数」においては, 図形の性質を直観的, 具体的な活動を通して発見することが主題となるのに対して, 「数学」においては, 図形の性質間の関係としての命題の真偽性が主題となる。つまり, 「算数」では, 図形の学習は発見の文脈に位置づけられるのに対して, 「数学」では図形の学習は正当化の文脈に位置づけられる。これら両者の学習指導上の文脈の違いが, 論証を学習困難な内容にしていると考える。以上の課題意識に基づき, 本研究は, 作図を図形教育における経験的認識から論理的認識への移行段階に位置づけ, 小学校での図形認識が中学校への図形認識へ, すなわち直観的, 具体的な図形理解から論証の理解へと至る「移行」を促すことのできる作図教材の開発を行い, その有効性を授業実践を通して確かめ, 小中9年間を見通したカリキュラム開発をめざす研究である。


Hiroshima journal of school education | 2007

学校及び児童生徒支援活動を通して育成される教師としての臨床的指導力に関する研究 : 広島大学における「特色ある教育実習プログラム」提案を受けて

Takaya Kohyama; Shinji Kurihara; Takashi Yonezawa; Tazuko Aoki; Wataru Inoue; Yumiko Suzuki; Takashi Hayashi; Noritsugu Yamauchi; Atsushi Asakura; Keiko Itoh; Atsumi Ueda; Seiichiro Kihara; Hirokazu Kimura; Atsuko Gondo; Kazuyo Nakamura; Hitoshi Matsumoto; Kazushige Mizobe; Takahito Yamasaki; Hideyuki Kobayashi; Tadaaki Tanimoto; Akihiko Wakamatsu

The purpose of this study was to clarify contribution of a students school and child support activity in public school to foster a students competence comprising both a theoretical and practical viewpoint. To achieve this purpose, we performed three analyses. The first is questionnaire survey for the students engaged in learning support in junior high schools. The second is interview for the students engaged in learning support in an elementary school. The third is interview for Faculty of Education of Shimane University that has already had advanced system of this field. Through these analyses, we indicated importance of supervision for students to foster a students competence comprising both a theoretical and practical viewpoint and showed an action policy on fostering the competence.


広島大学大学院教育学研究科共同研究プロジェクト報告書 | 2018

広島県にローカライズした小学校教員の養成・採用・研修の一体化に向けた研究 : 地域拠点としての広島県小学校教員養成コンソーシアムの設立に向けて

敦子 権藤; Atsushi Asakura; Keiko Itou; Atsumi Ueda; Seiichiro Kihara; Hirokazu Kimura; Hirotaka Nanba; Hitoshi Matsumoto; Takahito Yamasaki; Satoshi Ikeda; Yasuko Iwasaka; Daisuke Terauchi; Tadamichi Nagata; Kazuyo Nakamura; Nagako Matsumiya; Taketo Matsuura; Kazuki Oosedo


Research in mathematics education : journal of JASME | 2010

Curriculum Development of School Mathematics in Compulsory Level to Promote Logical Recognition (1) : The Fifth Grade's Lesson on Geometric Construction as An Educational Material Mediating between Elementary and Secondary School Mathematics

Ryota Murakami; Masamori Kawasaki; Shinichi Seno; Keiko Kimura; Taketo Matsuura; Atsumi Ueda

Collaboration


Dive into the Atsumi Ueda's collaboration.

Top Co-Authors

Avatar
Top Co-Authors

Avatar
Top Co-Authors

Avatar
Top Co-Authors

Avatar
Top Co-Authors

Avatar

Keiko Ito

University of Maryland

View shared research outputs
Top Co-Authors

Avatar
Researchain Logo
Decentralizing Knowledge