Koh Ichimura
Meikai University
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Publication
Featured researches published by Koh Ichimura.
Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (journal of The Japanese Society of Periodontology) | 1998
Takahiro Shimojima; Koh Ichimura; Hideharu Otsuka; Yotaro Sudo; Takashi Miyata; Katsumi Ikeda; Naoya Iwasaki; Akiko Matsumura; Yoshihime Kanda; Sawa Yamatsuta; Emi Takasaki; Akiko Yoshida; Kyuichi Kamoi
ブラッシング方法および術直後の創傷面を考慮し, 歯ブラシのヘッドとネック部形態, さらには毛丈と毛束配列に特長を有する新規歯ブラシによる術直後のブラッシングがもたらす影響について, これを術後に生じる歯肉の炎症改善効果およびプラーク除去効果の観点から検討を行った。被験者は, 少なくとも2ブロック以上の部位で歯周外科処置が必要と判断された成人性歯周炎患者40名 (男性14名, 女性26名, 49.0±9.6歳) で, 術後の歯周パックの有無によりこれを2つのグループ (グループA: 歯周パックを行った群, グループB: 歯周パックを行わなかった群) に層別した。試験は, 同一患者の口腔内において歯周外科処置を施した2部位をそれぞれ無作為に試験歯ブラシと殺菌剤配合リンス剤を併用する群 (試験歯ブラシ) および殺菌剤配合リンス剤のみを用いる群 (対照群) に分け, それぞれ異なった時期にこれを実施するクロスオーバー試験とした。試験期間は15日間とし試験開始時 (グループA: 術後1週間後の抜糸時, グループB: 術後翌日). 7日後 (day 7) および15日後 (day 15) の歯肉の炎症とプラークの沈着状態を比較検討するとともに, 試験歯ブラシによる為害作用および使用感についても診査した。グループA (歯周パックを行った群) における試験歯ブラシ群の経日的な歯肉の発赤および腫脹は, 対照群のそれと比較して低い傾向を示し, day 15で両群問に統計学的な有意差が認められた (発赤: p<0.01, 腫脹: p<0.05)。この傾向はグループB (歯周パックを行わなかった群) においても同様に観察され, またday 7およびday 15のGIスコアは, 試験歯ブラシ群で有意な改善を示した (p<0.05)。他方, プラーク除去効果をPCRスコアを介して評価した結果, グループAおよびグループBのいずれにおいても, 試験歯ブラシ群は明らかな減少を示したのに対して, 対照群では試験期間を通じて大きな変化を認めなかった。また, 試験歯ブラシによる歯周組織の損傷は認められなかった。これらの結果は, 術後早期のプラークコントロールとして殺菌剤配合リンス剤による洗口と目的に応じた歯ブラシによるブラッシングを併用することが, 歯肉炎症の速やかな改善とプラーク除去を図るうえでより効果的な方法であることを示唆している。
Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (journal of The Japanese Society of Periodontology) | 1995
Kazushige Ohsawa; Koh Ichimura
骨移植材移植後の組織修復に際して, 移植材周囲での変化を, 特に細胞外マトリックスの一つであるフィプロネクチン (FN) に着目し, その動態にっいて免疫組織学的に検討した。ラット側頭骨頭頂部に直径1.0mmの骨欠損を作製し, そこに粒径600~1000μmの牛除タンパク焼成骨 (TBC), コラーゲンをコーティングした牛除タンパク焼成骨 (c-TBC) およびハイドロキシアパタイト (HAP) を充填した。術後14日目までについて, 病理組織学的観察およびFNの局在変化の観察を行い, さらにFNの局在部位や局在量を, レーザーサイトメーター (蛍光画像解析装置; ACAS570) を用いて測定し, 画像解析を行った。その結果, HAPに比べTBCおよびc-TBCでは, 移植材周囲の線維芽細胞の配列の時期が早期に観察され, FNの局在量も早期から減弱し, 組織修復が早期に行われることが示唆された。また, 移植材周囲での創傷治癒過程では, 線維芽細胞の配列化が旺盛に進行している部位に一致して, FNの局在が著明であり, このFNの局在は, 移植材辺縁から周囲へ向って経時的に組織構築が進むことに一致していた。
Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (journal of The Japanese Society of Periodontology) | 1995
Noriyoshi Kurihara; Junichi Tatsumi; Koh Ichimura; Katsumi Ikeda
歯周組織再生誘導 (Guided Tissue Regeneration, GTR) 法において, そのバリアーに用いられている各種新素材 (Gore-Tex ® 膜とMillipore ®膜) の骨への直接的作用の一端を明らかにするために, ヒト骨芽細胞様細胞 (MG63) を用い, この細胞がGTR膜と接する領域において産生する接着性タンパクの動態を経時的に検討した。すなわち当該部におけるフィプロネクチン, I型およびIII型コラーゲンについて免疫抗体法により蛍光染色を行い, さらにこの蛍光組織化学染色標本を介し, これを蛍光画像解析装置 (ACAS) を用い検討した。結果は, コントロールの実験条件 (膜と共存しない細胞層のみ) 下では, 骨芽細胞MG63は抗フィプロネクチン, I型およびIII型コラーゲンモノクローナル抗体に反応した。また, Gore-Tex ® 膜 (PTFE膜) およびMillipore ®膜 周囲のフィプロネクチンの平均蛍光量やその局在領域は, 培養3日より6日目で減少する傾向が認められたが, Gore-Tex ® 膜およびMillipore ® 膜 周囲のI型およびIII型コラーゲンの平均蛍光量やその局在は, 培養日数の経過とともに上昇する傾向を示した。他方, フィプロネクチン, I型およびIII型コラーゲンの産生において, Gore-Tex ® 膜とMillipore ® 膜 のあいだで差は認められなかった。以上の結果から, 骨芽細胞がGTR膜に接する領域では, フィプロネクチン, I型およびIII型コラーゲン等の接着タンパクが, GTR膜周囲の細胞機能の調節に関与していることが示唆された。
Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (journal of The Japanese Society of Periodontology) | 1997
Takashi Miyata; Hironobu Sugimoto; Yukinao Kobayashi; Kitetsu Shin; Hisao Araki; Koh Ichimura; Hideharu Ohtsuka; Yotaro Sudo; Katsumi Ikeda
Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (journal of The Japanese Society of Periodontology) | 1996
Hideharu Otsuka; Katsumi Ikeda; Tomohiro Okubo; Yotaro Sudo; Yumie Tambo; Kotaro Hayashi; Koh Ichimura; Keiji Nakashima
Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (journal of The Japanese Society of Periodontology) | 1994
Katsumi Ikeda; Yukio Watanabe; Takahiro Shimojima; Noriyoshi Kurihara; Keiji Nakagima; Junichi Tatsumi; Koh Ichimura; Kyoichi Anai; Hideharu Ohtsuka; Kouji Fujita; Toshihiko Obara; Youtarou Sudou; Mika Ohishi
Journal of the Japanese Society of Periodontology | 1989
Koh Ichimura; Iwao Sato; Takahiro Shimojima; Kiyohiko Hobo; Akira Kanai; Katsumi Ikeda
Oral Therapeutics and Pharmacology | 1997
Youtaro Sudo; Hideharu Ohtsuka; Koh Ichimura; Takahiro Shimojima; Katsumi Ikeda
Journal of the Japanese Association of Periodontology | 1995
Jianxiang Qu; Kazuo Hosoi; Koh Ichimura; Shuhua Yang; Takahiro Shimojima; Katsumi Ikeda
Journal of the Japanese Association of Periodontology | 1992
Koh Ichimura; Hideharu Ohtsuka; Noriyoshi Kurihara; Takahiro Shimojima; Yukio Watanabe; Katsumi Ikeda