Saburo Takeuchi
Tohoku University
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Publication
Featured researches published by Saburo Takeuchi.
Journal of Reproduction and Development | 1977
Yoshihisa Hasegawa; Shichiro Sugawara; Saburo Takeuchi
本報では,ラットのimmunoglobulinの分離同定およびその物理化学的性質をしらべると共に,子宮液中のimmunoglobulinの存在様式の特異性について検討した。IgGとIgAは血清および初乳乳清から,塩析,gel ?? 過およびイオン交換column chromatographyによって分離された。それらの物理化学的性質の検討をdiscおよびSDS gel電気泳動,免疫電気泳動および蔗糖密度勾配遠心分離により行ったところ,IgGとIgAの分子量,それらのsubclassと免疫化学的性質が明らかにされた。子宮液中のimmunoglobulinについて,免疫化学的方法により同定したところ,IgGが著しく少なく,IgAと免疫化学的に共通であり,IgAより分子量の小さいimmunoglobulinが認められた。
Journal of Reproduction and Development | 1976
Yoshihisa Hasegawa; Shichiro Sugawara; Saburo Takeuchi
妊娠3日目から7日目までのラット子宮液の蛋白質成分とその由来について検討した。1.子宮液の蛋白質量は,妊娠の経過に伴い漸増しており,6日目以降では急激に増加した。2.妊娠初期における子宮液の蛋白質の増加は,実験的処理による観察の結果,エストロジェンの分泌および卵子の着床刺激による脱落膜の形成の結果であることが示唆された。3.子宮液の蛋白質成分は,ディスク電気泳動および免疫化学的分析の結果から,量的な差異が見られたが,血清のそれに類似していることが示された。4.FITC標識の血清蛋白質により,血中から子宮腔への血清蛋白質の移行を検討した。その結果,血清蛋白質が妊娠初期の子宮液の蛋白質の経時的な増加に大きく関与しており,これらの変化は卵巣ホルモンに支配されていることが明らかにされた。
Journal of Reproduction and Development | 1974
Minoru Ohta; Motoaki Umezu; Saburo Takeuchi
Prostaglandin F2α(PGF2α)の乳牛の性周期と受胎性に及ぼす影響について検討するために実験を行なった。PGF2αを性周期の9日に,7頭は子宮体に5mg,3頭は同じく子宮体に10mg,1頭は黄体側子宮角に5mg,1頭は膣に5mgをそれぞれ1.Omlの生理食塩液に溶かして注入し,次の結果を得た。1)PGFF2α処置後の発情までの日数は注入部位別に子宮体,黄体側子宮角,腟でそれぞれ2.7±1.0日,.2日,2日であった。2)子宮体に注入した10頭の黄体の大きさはPGF2α注入当日2.3±0.4であったものが,注入後1日で1.5±0.5cm,2日目で1.2±0.3cmと急激に退行し,黄体に代わって卵胞が発育してきた。3)第1回発情で排卵が認められた頭数は子宮体5mg注入,子宮体10mg注入,黄体側子宮角注入,腟注入でそれぞれ4/7頭,3/3頭,1/1頭,0/1頭であった。4)処置後第1回発情で交配したところ,排卵を認めた8頭のうち6頭が受胎した。
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1972
Hirotada Tsujii; Shichiro Sugawara; Saburo Takeuchi
着床遅延時においてエストロンの単一投与がグルタミン酸の取込みに及ぼす影響について検討した.スメア像に精子を見つけた日を妊娠第1日とし,妊娠3日目に去勢し,その後1日当りプロジェステロン4mg/0.2mlを連続注射した.受精後102時間目(妊娠5日目),172時間目(妊娠8日目)にそれぞれエストロン4μg/0.2mlを単一投与し,投与後6,12,18,24,30時間目のそれぞれの卵子をもちいて,グルタミン酸の取込みを調べた.なおコントロールとして正常妊娠5~6日目の卵子およびプロジェステロンのみを注射した場合の同時間に相当する卵子を用いた.測定の方法等は,前報と同様でグルタミン酸の濃度0.5μc/ml(s.a.0.11)として,グルコースまたは乳酸を添加し37.5°C下で,0,60分間培養し,液体シンチレーションで測定した.着床遅延時の卵子はエストロン投与によりグルタミン酸の取込みが,あきらかに増加することが認められた.またエストロン投与後24,30時間目の卵子の取込みは,正常妊娠132時間日の卵子より低いが,それに近い取込みがみられた.前報で報告したように,グルコース,乳酸の添加により卵子のグルタミン酸の取込みを高め両者間に差が認められたが,着床遅延時の卵子においてはグルコース添加と乳酸添加との間に差はあまりみられなかった.
Journal of Reproduction and Development | 1971
Hirotada Tsujii; Shichiro Sugawara; Saburo Takeuchi
ラットの種々のホルモン状態下における子宮分泌液中の遊離アミノ酸を定量した。16種のアミノ酸が,すべての状態下で同定された。またラットの子宮液中の遊離アミノ酸は,家兎と異なってグルタミソ酸が多く存在することを認めた。また着床前後に子宮液中の遊離アミノ酸が高まることを認めた。子宮分泌液の遊離アミノ酸と血清の遊離アミノ酸の間には,一定の関係はみられなかった。
Journal of Reproduction and Development | 1970
Satoshi Kagabu; Tadahiko Hoshino; Shichiro Sugawara; Saburo Takeuchi
受精卵の性鑑別を容易にするために,家兎受精卵におけるsex chromatinの出現日令と,存在部位の偏りを調べた。1~4日令の受精卵では,静止核がとらえにくく,sex chromatinが見られなかった。5日令では全体の35.4%の核に,6日令では全体の51.2%の核にsex chromatinがみられた。また,5日令と6日令の受精卵については,卵を4区にわけ,sex chromatinを有する核の割合をみた。5日令ではA区(内細胞塊)とD区(内細胞塊に対する側)との間に有意差がみられた。受精卵の性鑑別には,5日令と6日令のものがよく,5日令では,内細胞塊に対する側の細胞がよい。
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1967
Kenroku Hayashi; Minoru Ota; Takeshi Izawa; Zenkichi Teruya; Saburo Takeuchi
1. 約10頭ずつの黒毛和種去勢牛を用い,野草地放牧と牧草地放牧との間,および全放牧と濃厚飼料給与放牧との間で,放牧行動を比較検討した.2. 野草地放牧における行動の季節的変化は,牧草地放牧のそれに比べて大きく,このことは食草•反芻•休息間のみならず,起立•横臥間の時間比についても認められた.3. 野草地放牧における秋季の食草時間が長く,そのため反芻•食草時間比(RT/GT)が,春季の0.83や夏季の0.89に比べて0.71と小さくなっている.これは草生状態が貧弱で不均一なために,食草時間の中に歩きながら草を物色する時間が多く含まれがちなためと思われる.したがって反芻•採食時間比によって草質を判定しようとする場合には,草を食いちぎる時間だけを真の食草時間とみなす必要がありそうで,このためには摂取行動を観測器機によって自動的に記録し,それを分解的に検討することが有用である.4. 反芻速度(100秒当り再咀嚼回数)は,野草地放牧が春•夏•秋にそれぞれ127.6,125.2,および117.4,牧草地放牧が113.0,109.8および104.6であった.これをみると野草地•牧草地放牧間にも,また季節的にも変化がありそうに思われるが,牛の個体差による影響もあるので断定はできず,今後の検討を要する.5. 歩行距離について野草地放牧は3.0~3.6km,牧草地放牧は2.6~3.0kmで,牧区面積が前者の5haに対して後者の0.4ha以下と著差のあった割には,両者の差が僅少であった.また歩行距離の季節的変化は,両放牧地ともあまりなかった.6. 牧草地における全放牧と濃厚飼料給与放牧との行動比較では,季節的変化の動きを含めて,全体的にみて類似の傾向を示した.7. 濃厚飼料給与放牧における食草時間の減少分は,濃厚飼料採食時間と稲わら採食時間の増加分とで補なわれ,採食時間全体としては全放牧とほとんど変らなかった.また反芻速度も両放牧間に差は認められなかった.8. 歩行距離は,全放牧の2.7~2.9kmに対して濃厚飼料給与放牧では1.6~2.0kmとかなり短かく,このことは後者の休息時間が長くなっていることと関連していよう.
Reproduction | 1967
Hirokazu Shimizu; Yutaka Toyoda; Saburo Takeuchi; Toyoo Kawai; Sadahiko Adachi
Endocrinology | 1970
Shichiro Sugawara; Saburo Takeuchi
Journal of Reproduction and Development | 1975
Kazuyoshi Hashizume; Shichiro Sugawara; Saburo Takeuchi