Shozo Suzuki
Tokyo University of Agriculture
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Publication
Featured researches published by Shozo Suzuki.
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1983
Akio Nibe; Akira Ito; Toyohiko Kawatani; Shozo Suzuki
わが国では広域泌乳記録に基づく泌乳形質の遺伝率に関する報告が極めて少ない.そこで本研究では,泌乳形質の全国集団における遺伝的パラメータを推定した.用いた材料は昭和43年から52年までに高等登録されたホルスタイン1,454頭の泌乳記録である.分析の対象とした形質は乳量,乳脂率,乳脂量および体高,体重の5形質である.分散分析はHENDERSONの方法IIIにより行い,変動因としては種雄牛,分娩時年齢,年次,地域,分娩季節および種雄牛と年齢,地域と季節の交互作用を取り上げた.分散分析の結果,乳量,乳脂量および体重で種雄牛と年齢の交互作用が有意であった.最小二乗平均値は乳量,乳脂率,乳脂量でそれぞれ6,825kg,3.57%,243.5kgであった.各地域の推定値にMean separation(平均分離)を実施した結果,乳量では能力の比較的低い東日本と比較的高い西日本の2群に分離した.乳量,乳脂率および乳脂量の遺伝率はそれぞれ0.06,0.42および0.07と推定された.また各形質間の表型相関は乳量と乳脂率間を除いてすべて正の値で0.1~0.5であった.乳量と乳脂率および乳脂量との遺伝相関はそれぞれ-0.35,0.52であった.また体重と乳量および乳脂率との遺伝相関は-0.72および0.59と大きな値であった.乳量および乳脂量の遺伝率が低く推定されたのは,環境分散が遺伝分散を大きく上回ったことによるが,高等登録牛集団における種雄牛間の遺伝的似通いも多少影響したものと考えられる.
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1979
Shozo Suzuki; Mitsuhiro Nakajima; Yoshitaka Nakamura
分娩房内に母牛と同居させた乳用種初生子牛の行動を生後24時間,吸乳に重点をおいて観察した.子牛37例が出生後立ち上るまでに要した時間は73±63分(M±SD,以下同),最初の吸乳までの時間は,観察中全く吸乳しなかった1例を除き,264±279分で,大きな個体差があり,それらと産次•在胎日数•出生時刻•生時体重•性などとの間に一定の関連を認めなかった.生後24時間中の起立•歩行時間は350±87分で,最初の起立から数時間は,起立•歩行が多い傾向を認めた.観察時間中の吸乳期は10.1±5.5回,合計63.6±31.3分,その内真の吸乳時間は33.0±16.2分であった.立っている母牛の側方から,手前側の前乳頭を多く吸乳したが,横臥中の母牛からの吸乳や母牛の後肢間からの吸乳も観察された.
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1979
Haruhiro Yoshida; Shigenori Ikemoto; Tsuneo Abe; Shozo Suzuki
チューリップ球根の抽出液によりヒツジ赤血球は,凝集されるもの(T型)と凝集されないもの(t型)に分類される.そこで,これをT式血液型と名付け,その出現頻度,遺伝子頻度および既知のヒツジ血液型との比較などについて検討をおこなった.T型(陽性)の出現頻度は,コリデール種:58.00%,サフォーク種:78.38%,ロムニー•マーシュ種:90.91%,ボーダー•レスター種:40.00%であり,品種間の出現頻度には有意差が認められた.Tの遺伝子頻度は,コリデール種は0.3519.サフォーク種は0.5350.ロムニー•マーシュ種は0.6985.ボーダー•レスター種は0.2254であった.また,20家系(49頭)について,遺伝学的調査をおこなったところ,常染色体性の優性遺伝子によって支配されることが判った.なお,10種の既知ヒツジ血液型判用抗血清を用いて,T式血液型との比較同定試験をおこなったところ,T式血液型は他の血液とは異なった系であることが明らかにされた.
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1978
Shozo Suzuki; Tomoki Murayama; Hisashi Hidari
乳牛舎のけい留方式やストールの構造がウシの居住感に与える影響をウシの横臥姿勢の面から分析する方法について検討するため,放し飼いされたウシの横臥姿勢を四肢の伸縮,頸の曲げ方によって分類し,その出現率を調べるとともに,けい留牛舎における横臥牛への適用,比較を試みた.まずフリーストール型休息場を持つ放し飼い施設に収容する85頭およびスタンチォン式牛舎にけい留する5頭について,15分ごと5日間にわたり横臥牛の姿勢を記録,分類した.次いでスタンチォン式•チェーンタイ式•コンフォートストール式のけい留牛舎それぞれ3ないし4牛舎,72~134頭について,夜間15分ごと2時間の観察を行ない,放し飼い施設における同時間帯の横臥姿勢と比較した.放し飼い施設(バーンヤードとフリーストール)における1日の横臥時間は623±121分でスタンチォン式牛舎より平均約30分長かった(P>0.05).左坐りは右坐りよりやや多く(P<0.01),放し飼い施設で横臥時の肢をその位置によって上側と下側に分けると,左坐りと右坐りの間に各種横臥姿勢出現の差はほとんど認められず,四肢を縮めた姿勢が平均40.7%を占め,肢を伸ばしたものは,上側のみ,下側のみ,両側の順に,後肢でそれぞれ31.4,1.3,24.1%,前肢で1.7,13.3,2.1%となり,後肢は上側を前肢は下側の肢を伸ばす率が高かった.横臥時間や各種横臥姿勢出現率は昼間と夜間で異り,夜間は70~90%の個体が横臥し,肢を伸ばし頸を後方に曲げて休む姿勢が多かった.バーンヤードとフリーストールの間には横臥姿勢に著明な相異は認められず,けい留牛舎では一般に四肢を縮めた姿勢や前肢を伸ばす姿勢が少なかった.けい留方式についてはスタンチォン式牛舎で頸を後方に曲げる姿勢の少ない点がめだった.しかし同じけい留方式でも牛舎によって各種横臥姿勢出現率の違いが大きく,牛床と飼槽の間にある縁石(curb)の高さ,牛床の長さ,床の状態なども横臥姿勢と関連があるようで,それらの点も含めた総合的な考慮が必要と考えられる.
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1957
Yoshitsune Hirose; Shozo Suzuki; Yasushi Asahida
山羊2頭, 緬羊2頭, 乳牛9頭を供試し, 種々飼料を変換して飼育した際の第一胃ガス組成を分析研究した。1. 空腹時の第一胃ガス組成は, 採食後に比しCO2含量が甚しく少なく, CH4含量は比較的高く, N2及びO2の占る割合も高い。2. 採食後はCO2含量が急速に増加し, 4時間目で最高に達し, 後漸減するが, CH4の占る割合は変動が少なく, メタン発酵は間断なく進行すると老えられる。3.荳科, 禾本科牧草の青刈及び燕麦, 玉蜀黍の青刈飼養の間には, 給飼後のガス組成の変化に本質的な違いを認めなかつた。4. 乾草飼養の際は, 青刈飼養時に比し, 食後のCO2発生が少なく, CO2/CH4値の増大が著しくなく, 発酵が緩慢かつ持続的である。またH2含量が他の飼養時よりも高い傾向が認められた。5. サイレージ採食後のガス発生事情は, 乾草飼養と青刈飼養の場合との中間的性格のものと認められた。6. 濃厚飼料のみの飼養の際は, CO2含量が常に高く, CH4の発生が乏しく, 粗飼料給与時の第一胃ガス組成と著しい違いを示した。7. 鼓張症牛の第一胃ガス組成は, 青刈飼養時のものと比較して, CO2/CH4値が幾分高い程度で, 第一胃発酵の異常が本症の原因となつているようには考えられない。
Animal Blood Groups and Biochemical Genetics | 2009
Kazue Tanaka; Takao Oishi; Yaetsu Kurosawa; Shozo Suzuki
Animal Blood Groups and Biochemical Genetics | 2009
Yaetsu Kurosawa; Takao Oishi; Kazue Tanaka; Shozo Suzuki
Animal Blood Groups and Biochemical Genetics | 2009
Seiki Watanabe; Shozo Suzuki
Nihon Chikusan Gakkaiho | 1984
Yaetsu Kurosawa; Kazue Tanaka; Shozo Suzuki; Takao Oishi
Proceedings of the Japan Academy. Ser. B: Physical and Biological Sciences | 1980
Takashi Amano; Takao Namikawa; Shozo Suzuki
Collaboration
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Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine
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